発達障害のある中学生が授業で「わからない」をためないために|その日のうちにできる勉強の立て直し方

発達障害のある中学生が授業で「わからない」をためないために|その日のうちにできる勉強の立て直し方
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授業中に一度わからなくなると、そのことが気になって先生の次の説明まで聞けなくなることがあります。
家で復習しようとしても、どこからわからなくなったのか思い出せず、結局そのままになることもあるでしょう。
けれども、授業中にすべてを理解し直す必要はなく、わからなくなった場所に「後で戻るための印」を残し、その日のうちに短く確認することが大切です。

この記事では、授業中に生まれた「わからない」を、その日のうちに解決へつなげる流れを紹介します。
「授業中に『?』を付ける → 帰宅後に『?』だけ見直す → どこで止まったか分ける → 解決できなければ質問を作る → 解決した印を付ける」

発達障害の特性の表れ方は一人ひとり違います。
注意を切り替えること、複数の情報を同時に扱うこと、口頭の説明を聞きながらノートを書くことなどが負担になる人もいますが、全員が同じ困り方をするわけではありません。

この記事の方法も全部行う必要はないため、まずは明日の授業で、わからなくなった場所に「?」を一つ付けることから始めてみましょう。

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授業の「わからない」は小さいうちに対処しよう

授業の「わからない」は小さいうちに対処しよう

授業の「わからない」は、完全に理解できなくなるまで待たず、小さなうちに場所を記録することが大切です。
その場ですぐ解決できなくても、「どこに戻ればよいか」が残っていれば、後から立て直せます。

1か所の「わからない」が次の授業にも影響することがある

中学校の授業は、前に習った内容を使って次へ進むことがよくあります。
数学で正負の数の計算が曖昧なまま文字式へ進むと、文字式の考え方が分かっていても計算で止まるかもしれません。
英語で過去形の作り方が分からないままだと、過去の出来事を扱う本文でもつまずきやすくなります。
前の内容がわからなくて次もわからない状態になると、「今日はどこが分からなかったのか」を見つけることまで難しくなります。
だからこそ、最初の一か所を見つけた日に処理することが大切です。

ただし、その日のうちに単元を完全に理解することが目標ではありません。
「教科書の42ページの例題2で止まった」と場所を特定するだけでも、わからない範囲はかなり小さくなります。
「数学が全部わからない」を「例題2の2行目で、なぜ符号が変わるのかわからない」に変えられれば、次にすることが見えてきます。

授業中に全部理解できなくても大丈夫

授業中は先生の説明が先へ進むため、一つの疑問を長く考えていると、その後の説明まで聞き逃すことがあります。
そのため、授業中の目標を「全部理解する」だけにせず、「理解できなかった場所を見失わない」ことも大切にしましょう。

例えば、数学で途中式の変化が分からなければ、その行の横に「?」を付けます。
理科で先生が使った言葉の意味が分からなければ、その言葉を丸で囲みます。
国語で登場人物の気持ちが変化した理由を聞き逃したら、該当する段落の横に「説明?」と書きます。

今すぐ理解できなくても、戻る場所があれば失敗ではありません。
授業中は「仮置き」、帰宅後や翌日の質問で「回収」と考えると、一か所で止まり続けにくくなります。

大切なのは「わからなかった場所」をそのままにしないこと

「わからないところを残さない」と聞くと、その日のうちに必ず正解まで出さなければならないように感じるかもしれません。
ここでいう「そのままにしない」とは、必ず一人で解決することではなく、次に何をするか決めることです。
教科書を確認する、似た例題を一問やり直す、先生に見せる場所を決める、翌日聞くために付箋を貼るなど、どれか一つでも次の行動が決まれば、「放置」から「処理中」に変わります。

おすすめは、「?」に三つの状態を持たせる方法です。

  • 「?」は、まだ確認していない場所
  • 「○で囲んだ?」は、自分で確認したが質問が必要な場所
  • 「✓」は、解決した場所

疑問を頭の中だけで覚えようとせず、ノートの印で現在の状態を見えるようにします。

授業中に「わからない」と思ったら、その場ではどうする?

授業中に「わからない」と思ったら、その場ではどうする?

授業中にわからなくなったら、その場で長く考え込まず、数秒で印を残して先生の今の説明へ戻ります。
印は「後で戻る住所」です。

わからなくなった場所に印だけ付けて先へ進む

「分からない」と思った瞬間にすることは、答えを出すことではなく、鉛筆で「?」を付けることです。

数学なら、分からなくなった式の行の横に付けます。
英語なら、意味が取れない文の番号や単語に付けます。
理科・社会なら、つながりが分からない矢印や説明文に付けます。

先生の話だけで教科書の場所が分からないときは、ノートの端に「酸化の説明?」のような短い言葉を残します。
きれいな文章を書く必要はなく、「教p42」「例2」「なぜ-?」のように、自分が後で思い出せる短さで十分です。
印を付ける場所が広すぎると見直しにくいため、ページ全体ではなく、できるだけ式、文、図、言葉の近くに付けます。

先生の説明を聞きながら無理に理解し直そうとしない

一つ前の説明を頭の中で考え直しながら、今の説明も聞き、さらにノートを取るのは大変です。
特性によっては、複数の作業を同時に行うことが特に負担になる場合があります。
そこで、「?」を付けたら一度その疑問を預け、鉛筆を置く、顔を上げる、先生が今指している場所を見る、という三つの動作で現在の説明に戻ってみましょう。

例えば、数学で2行目が分からなくても、先生が4行目の答えを説明しているなら、2行目を考え続けず4行目を聞きます。
後の説明を聞くことで、先ほどの疑問が自然に解けることもあります。
授業中に質問できる場面が来たら聞いてもよいですが、すぐ聞けないことを失敗だと考えなくて大丈夫です。
印を残せた時点で、後から解決する準備はできています。

「何がわからないのか」まで分からなくても印を残しておく

「何がわからないかわからない」状態では、質問文を作ろうとしても言葉が出ないことがあります。
そのときは、疑問の内容ではなく、分からなくなった時刻や場所を記録します。

例えば、「板書3つ目から」「教科書57ページを開いた後から」「先生がこの図を出したところから」と範囲だけ残します。
ノートの余白に縦線を引き、「ここから不明」と書く方法もあります。
理解できない原因を授業中に分析する必要はありません。
後から最後に分かった場所と最初に分からなくなった場所を比べれば、境目を探せます。
印の付け方に迷う人は、「?」は内容が分からない場所、「!」は聞き逃した・書き切れなかった場所というように、二種類だけに固定すると使いやすくなります。
これなら、帰宅後に「理解の確認」と「ノートの補充」を分けられます。

授業が終わったら印を付けた場所だけ確認する

授業終了後、可能なら次の授業が始まる前に「?」を一度見ます。
ここで長く勉強する必要はなく、ページ番号と印の数を確認し、帰宅後に見つけられる状態にしておけば十分です。

「?」が多い場合は、全部を覚えようとせず、最初の「?」に星を付けましょう。
最初につまずいた場所を解決すると、後の疑問も一緒に解けることがあるからです。
ノートに印を付けられなかった場合は、休み時間に教科名と覚えている言葉だけをメモします。
「数学・比例のグラフ」「英語・先生がbecauseを説明した後」のようなメモでも、何も残さないより戻りやすくなります。

帰宅したら「わからなかったところ」だけを短時間で見直そう

帰宅したら「わからなかったところ」だけを短時間で見直そう

帰宅後は授業全体を復習するのではなく、授業中に付けた最初の「?」から確認します。
短時間で区切り、解決できない疑問は翌日聞く準備に切り替えましょう。

最初からノートや教科書を全部見直さない

授業についていけないと感じると、教科書の最初から全部やり直さなければならないと思うかもしれません。
しかし、毎日すべてを見直すと時間がかかり、「?」の処理を始める前に疲れることがあります。
まずは印を付けたページだけを開き、複数ある場合は、最初の「?」から始めます。
確認する範囲は、「?」の直前の一行や一手順から、その問題の終わりまでです。

例えば、数学の式の3行目に「?」があるなら、2行目から見ます。
英語の本文3文目に「?」があるなら、前の2文を含めて読みます。
社会の因果関係が分からないなら、「原因→出来事→結果」のうち、印の一つ前から確認します。
全部の復習ではなく、「?」の前後だけを切り取ることがポイントです。

教科書や例題から同じ内容を探してみる

次に、印を付けた問題と同じ考え方を使う教科書の例題を探します。
問題を最初から解く前に、見本と自分のノートを横に並べ、「同じところ」と「違うところ」を一つずつ見つけてみましょう。

例えば、教科書の例題では移項した項の符号が変わっているのに、自分の式では変わっていなければ、止まった理由が見えます。
英語なら、例文の主語はI、自分の文はheという違いから、動詞の形に注目できます。
理科なら、例題と実験問題で「変える条件」と「同じにする条件」を比べます。
解説を読むときは、答えだけでなく、「自分の『?』の直前から次へ進むために何をしたか」を探しましょう。
見つけたら、「符号を変える」「主語を見る」「同じ条件をそろえる」のように、印の横へ一言だけ書きます。

もう一度解いて「できる・まだわからない」を分ける

説明を読んで分かった気がしても、一人で始められるとは限りません。
教科書や答えを一度閉じ、「?」の一つ前からもう一度進めてみましょう。
最後まで解き直す必要はなく、止まっていた場所を自力で一段進めたかを確認します。

進めたら「?」を「✓」に変えます。
また同じ場所で止まったら、「?」を丸で囲みます。
途中まで進めた場合は、前の「?」を消して、新しく止まった場所へ「?」を移します。
この「?を移す」方法なら、「まだ全部わからない」と感じる問題でも、自分が前よりどこまで進めたか見えます。
できるか、できないかの二択ではなく、「最初の一手はできた」「式は作れたが計算で止まった」と範囲を小さくしてみましょう。

時間を決めて考え、それでもわからなければ翌日聞くことにする

一つの疑問に長く粘り続けると、宿題や休息の時間までなくなることがあります。
そこで、見直しを始める前に区切りを決め、タイマーを5分や10分など、自分が取り組みやすい時間に設定します。
時間ではなく、「教科書の例題を一つ確認するまで」と作業で区切ってもかまいません。

区切りまでに解決しなければ、勉強を投げ出すのではなく、「質問へ送る」と決めます。
ノートに付箋を貼って「明日、先生に聞く」と書き、質問に必要な教科書、ノート、問題集をかばんへ入れます。
ここまで行えば、家で復習してもわからない疑問を、翌日に解決する準備ができています。
自分に合う時間は、教科や疲れ方によって変わります。
短時間で区切る目的は急いで正解することではなく、一人で考える時間と、人に聞く段階の境目を作ることです。

「何がわからないのかわからない」ときの整理のしかた

「何がわからないのかわからない」ときの整理のしかた

何がわからないか言葉にできないときは、分からない内容を探すより、最後に自分でできた場所と、最初に止まった場所の境目を探します。

最後に自分でできたところまで戻ってみる

問題全体が分からないように感じても、最初から何も分からなかったとは限りません。
数学なら、問題文を読めた、求めるものに線を引けた、使う数字を選べた、式の途中まで書けた、という段階があります。
英語なら、単語は読めた、主語は分かった、動詞は見つけた、前半は訳せた、という段階があります。

自分のノートを下から上へたどり、「自分で理由を説明できる最後の行」を探してみましょう。
その次の行が質問の候補であり、例えば、「2x=6までは分かるけれど、次にx=3になる理由を説明できない」と分かれば、「方程式が全部分からない」ではなくなります。
何も書けていないときは、問題文で意味が分かる言葉に下線を引きます。
分かる言葉の直後に、意味の取れない言葉があれば、そこが最初の確認場所です。

「問題文」「解き方」「言葉」のどこで止まったか分けてみる

止まった場所が見つかったら、疑問を三つの箱に分けます。
「問題文」は、何を聞かれているか、条件は何かが分からない状態です。
「解き方」は、聞かれていることは分かるが、公式、手順、根拠が分からない状態です。
「言葉」は、用語、記号、単語の意味が分からない状態です。

例えば、数学の文章題で「割合を求める」と書かれている意味が分からなければ「言葉」です。
割合を求めることは分かるが、どの数をどの数で割るか分からなければ「解き方」です。
何と何を比べる問題なのか読み取れなければ「問題文」です。
ノートの「?」の横に「文・解・語」のどれか一文字を書くだけでもかまいません。
分類を間違えても問題はなく、目的は正しく診断することではなく、次に確認する場所を絞ることです。

「ここまではわかる」を見つけるだけでも質問しやすくなる

質問を作るときは、分からないことを完璧に説明しようとしなくても、「ここまではわかる」と「この次から止まった」の二点があれば、先生は状況を確認しやすくなります。
次の形に当てはめてみましょう。
「○○までは分かりました。△△になるところから分かりません」

例えば、「問題が速さを求めるものだとは分かりましたが、道のりと時間のどちらを割るのか分かりません」と言えます。
「この単語の意味は分かりますが、この文でなぜ過去形になるのか分かりません」でもよいでしょう。
分かる範囲を伝えることは、知っているふりをすることではなく、先生が必要な場所から説明するための目印になります。

次の日まで持ち越さないための「質問」の作り方

次の日まで持ち越さないための「質問」の作り方

質問は上手な文章にする必要はなく、止まった場所を見せ、「ここまでは分かる」「ここから分からない」と伝えれば十分です。

「全部わかりません」ではなく止まった場所を見せる

「全部わかりません」と伝えることが悪いわけではなく、本当に全体が分からないと感じることもあります。
ただし、先生に短い時間で助けてもらうには、教科書やノートの場所を見せると話が早くなります。

「昨日の数学が分かりません」ではなく、教科書を開いて「この例題の2行目からです」と指します。
口で説明できなくても、指で示すだけで質問は始められます。
問題に「?」が複数あるときは、最初の一つから聞きます。
最初の疑問が解決すると、後の「?」も理解できる場合があるからです。

先生には「ここまではわかりました」と伝える

質問の基本形は、次の三つです。

「この問題について質問があります」
「ここまでは分かりました」
「この行になる理由が分かりません」

例えば、「比例のグラフについて、点を二つ取るところまでは分かりましたが、なぜその二点を直線で結んでよいのか分かりません」と伝えます。
質問したいけど何を聞けばいいかわからないときは、「どこを確認すれば、この次へ進めますか」と、答えではなく最初の一手を教えてもらう方法もあります。
説明を聞いた後は、その場で一度だけ「?」の次の一手を自分でやってみます。
できたら「✓」、まだ止まるなら新しい場所へ「?」を移します。

授業中に聞けなければ休み時間や放課後でもいい

授業中に手を挙げることが難しい人もいます。
周りの視線が気になる、質問を考えている間に授業が進む、声をかけるタイミングが分からないなど、理由はさまざまです。
その場合は、授業中に質問することだけを目標にせず、授業が終わった直後、休み時間、放課後など、聞きやすい時間を選んでかまいません。

先生が忙しそうなら、「この質問をしたいのですが、いつなら聞けますか」と、質問する時間だけ先に確認できます。
直接話すことが難しい場合は、学校で認められている方法を先生と相談してみましょう。
付箋に質問を書いて渡す、連絡用のノートを使う、支援担当の先生を通すなどの方法が使える場合もあります。
授業中に質問できないことと、疑問を解決できないことは同じではないため、自分が質問しやすい時間と方法を決めておくことが大切です。

口で説明しにくければノートや問題をそのまま見せる

頭の中では困っているのに、先生を前にすると言葉が出なくなることがあります。
そのときのために、家でノートに短い質問を書いておきましょう。

「ここまでは○」「ここから?」の二つだけでも伝わります。
問題文の該当箇所に付箋を貼り、「この式になる理由」と書いてもよいでしょう。
先生のところへ行ったら、「うまく説明できないので、ここを見てください」とノートを開きます。
説明を聞くときは、答えを全部書き写すより、「両辺を同じ数で割る」「前の段落の指示語を見る」のように、「?の次にすること」を一言だけ書きます。
この一言が、後で一人で再開する手がかりになります。
国立特別支援教育総合研究所の発達障害教育推進センターでも、つまずきに応じて具体的な方法を示すことや、見通しを持てるようにする支援が紹介されています。

【参考資料】発達障害教育推進センター「学習面でのつまずきと指導・支援」

質問も「分かるまで頑張って話す」のではなく、場所と次の一手が見える形にすると使いやすくなります。

毎日の「わからない」をためにくくする仕組みを作ろう

毎日の「わからない」をためにくくする仕組みを作ろう

毎回思い出して頑張るのではなく、「印を付ける場所」「見直す順番」「解決後の印」を固定すると、「わからない」を処理しやすくなります。

ノートに「?」を付ける場所を決めておく

授業ごとに印の付け方を考えるとそれだけで負担になるため、ノートの右端2センチほどを「?欄」と決める方法があります。
本文には授業内容を書き、分からなくなった行と同じ高さの「?欄」に印を付けます。
プリントなら、右上に小さな「?欄」を作り、問題番号を書きます。
教科書に直接書けない場合は、細い付箋を使い、ページから少し出しておきます。
印は一つに統一しても、「?=理解できない」「!=聞き逃した」の二つに分けてもかまいません。
大切なのは、後で見た自分が意味を思い出せることです。

帰宅後の復習は「?」のところから始める

家に帰ったら、復習の最初に「今日の?を一つ見る」と決めます。
宿題の後に回すと疲れて忘れる人は、宿題の前に一つだけ確認します。
先に提出物を終えたい人は、宿題を始めるときに「?」のページを机の端へ出しておき、終わったら確認します。
自分が忘れにくい順番を固定するといいでしょう。

「?」が五つあっても、最初から全部に取り組む必要はありません。
最初の一つを確認し、それで後の疑問も解けるかを見ます。
残ったものは、教科ごとに一番大事な一つを質問へ回します。
量が多い日に「全部終わらないから何もしない」とならないよう、「最初の?を開く」を最低ラインにします。

解決した「?」は消す・丸で囲むなど自分で分かる印を付ける

解決した疑問をそのまま残すと未解決のものと区別できないため、解決後は印を変えます。
消すと達成感がある人は消し、後から振り返りたい人は「✓」へ変えるとよいでしょう。
自分で解決できたものは青い丸、先生に聞いて解決したものは緑の丸など、方法別に分けることもできます。
ただし、色や記号を増やしすぎると管理が難しくなるため、最初は「未解決=?」「解決=✓」の二つで十分です。
週末に「✓」を一つ見直すと、自分がどのように解決したかを確認できます。
疑問の数を数えて自分を評価するのではなく、未解決を見つけ、解決へ動かせたことを確認しましょう。

「?」が何日も残ったら一人で解決しようとしない

同じ「?」が何日も残る場合は、努力が足りないのではなく、一人で使っている方法だけでは進みにくい合図です。
ノートを見たときに、二日以上前の日付の「?」を見つけたら、質問へ回すというルールを作ってもよいでしょう。
日数は自分の授業予定に合わせて変えるといいでしょう。
次の授業が来る前を目安にすると、前の内容がわからなくて次もわからない状態を防ぎやすくなります。

先生に一度で聞き切れないほど「?」がたまった場合は、最初の疑問と、今の授業に必要な疑問を優先します。
「どれから聞けばよいか分かりません」とノートごと見せてもかまいません。
先生、特別支援教育コーディネーター、通級や支援学級の担当者などに、質問方法そのものを相談することもできます。
文部科学省は、発達障害のある子どもの状態や困難は一人ひとり異なり、得意なことや苦手なことなどを把握して、その人に応じた支援を考えることが大切だと示しています。

【参考資料】文部科学省「第5部 保護者・本人用」

「?」を付ける、口頭ではなくノートを見せる、質問の時間を決めるなど、自分が使いやすい方法を先生と共有できれば、疑問をためにくい仕組みを学校でも使いやすくなります。

まとめ

授業中に「わからない」が生まれたとき、その場ですべてを理解し直す必要はありません。
まず、分からなくなった式、文、図、言葉の近くに「?」を付け、「何がわからないのか」まで分からなければ、「ここから不明」と範囲だけ残すといいでしょう。
印を付けたら、一つ前の説明を考え続けず、先生が今説明している場所へ戻ります。

帰宅後は授業全体ではなく、最初の「?」の前後だけを確認します。
教科書の例題と比べ、一度だけ自分でやり直し、進めたら「✓」、まだ止まるなら「?」を丸で囲みます。

何がわからないかわからないときは、最後に自分で説明できる場所まで戻りましょう。
その次を「問題文・解き方・言葉」のどこで止まったかに分けると、質問を作りやすくなります。
質問は、「ここまでは分かりましたが、この次から分かりません」で十分であり、授業中に聞けなければ、休み時間や放課後にノートをそのまま見せてもかまいません。

毎日の流れは、次の小さなサイクルです。
「?を残す → ?だけ見直す → 止まった場所を整理する → 質問する → 解決したら✓に変える」
明日の授業でわからなくなったら、まず「?」を一つ付けてみましょう。
その印が、授業についていけない状態から立て直すための出発点になりますよ。

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