発達障害のある中学生が「暗記が苦手」と感じる理由|覚えられない原因と覚え方の工夫
暗記が苦手な場合、「もっと頑張って覚える」よりも「覚え方そのものを変える」ほうが効果的です。
発達障害のある中学生の「覚えられない」は、記憶力が低いのではなく、自分の脳の処理の仕方に合っていない覚え方をしていることで起きていることがあります。
一度に覚える量を減らし、声・図・説明など自分に合った形に変えることで、同じ内容でも格段に定着しやすくなります。
この記事では、「何度やっても覚えられない」という状態がなぜ起きるのかを説明し、教科ごとにすぐ試せる具体的な工夫を紹介します。
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暗記が苦手でも「覚え方」を変えることで覚えやすくなる

暗記が苦手な原因のほとんどは、「記憶力の問題」ではなく「自分の脳の特性に合っていない覚え方をしていること」です。
覚え方を変えるだけで、同じ内容が明らかに定着しやすくなることがあります。
何度覚えてもすぐ忘れてしまう
英単語を10回書いた。次の日には忘れていた。また書いた。また忘れた。
この「覚えては忘れる」のくり返しは、多くの中学生が経験することですが、発達障害がある場合に特に起きやすいパターンがあります。
「何度も書く」という方法は、手を動かすことで覚えようとする方法です。
しかしこの方法は、「書くこと」に集中しすぎて、意味や発音と結びつかないまま手だけが動いている状態になりやすくなります。
その場合、書いた回数が増えても、記憶への定着は進んでいません。
覚えた直後にその内容を「頭を使って思い出す」という作業が入らないと、記憶は定着しにくいでしょう。
10回書くより、2回書いてから紙を裏返し、思い出せるか確認する、というプロセスのほうが定着しやすいことがわかっています。
暗記が苦手だからといって記憶力が低いとは限らない
発達障害のある中学生の中には、好きなゲームのキャラクターのステータスや、電車の路線図、好きな歌の歌詞をすべて覚えている、という人が少なくありません。
それは「記憶力が低い」のではなく、「興味のある情報は自然と覚えられる脳の仕組みを持っている」ということです。
つまり、問題は記憶力ではなく「どうやって興味のない情報を自分の脳が処理しやすい形に変えるか」です。
「漢字や英単語がゲームのアイテムの説明文だったら覚えられるのに、教科書の単語は覚えられない」という経験があるなら、それはまさにこの特性が出ています。
まずは自分がどこで覚えられなくなるのかを知ろう
「暗記が苦手」といっても、どこでつまずいているかは人によって違います。
次の3つのパターンのうち、どれが一番当てはまるかを確認してみましょう。
1つ目は「そもそも覚えるときに頭に入っていない」パターンです。
書いているとき・読んでいるときに、意識が別のことに向いていて、内容が頭に残っていない状態です。
2つ目は「覚えたけれどすぐ忘れる」パターンです。
覚えた直後は言えるのに、翌日には消えている状態です。
3つ目は「覚えているはずなのにテストで思い出せない」パターンです。
家では言えたのに、テストでは出てこない状態です。
この3つのどれが起きているかによって、対処法が変わります。
記事を読み進めながら、自分のパターンを意識してみましょう。
暗記でつまずきやすい場面

暗記でつまずく場面には、教科によって共通したパターンがあります。
「これは自分のことだ」と感じる場面があれば、そこから対策を試してみましょう。
英単語を何度書いても覚えられない
英語のテスト勉強で単語を何十回も書いたのに、テストで全然書けなかった、という経験はありませんか。
「書いて覚える」方法は多くの人が試しますが、発達障害の特性がある場合、書くという作業自体に集中しすぎて、単語の意味や音と結びつかないまま終わってしまうことがあります。
さらに「次の単語へ、次の単語へ」と次々に進んでいくうちに、前に書いた単語がどこかに消えていく感覚もあります。
これはワーキングメモリ(頭の中の一時的な作業スペース)の容量が圧迫されることで起きやすくなります。
英単語を覚えるときに、発音を知らないまま書くだけで覚えようとするのも定着しにくい原因の一つです。
人間の脳は、音と意味と形が結びついているほど記憶に残りやすくなります。
「見た目だけを覚える」作業は、3つのうち1つしか使っていません。
漢字を書けるのにテストになると思い出せない
漢字ドリルでは全部書けた。でも漢字テストでは半分以上書けなかった、という経験がある人は多いものです。
この現象は「文脈なし記憶」と「文脈あり記憶」の差から起きます。
ドリルで漢字を書くとき、前のページや隣のマスに同じ漢字が見えている状態で書いています。
これは「見て写す」作業に近く、「何もない状態から思い出す」テストの形式とは別の能力を使っています。
テストでは「ひらがなから漢字を思い出す」という逆方向の引き出しが必要です。
ドリルで漢字を書いた後、ドリルを閉じて「さっき書いた漢字を白紙に書けるか」を確認する練習をしていなければ、テストで思い出せないのは当然のことです。
もう一つ独自の視点として、「字の形は覚えているのに、書き始めると途中で止まってしまう」という状態があります。
これは、漢字を「全体の絵」として記憶していて、書き順という「手順の記憶」が別になっているときに起きます。 こうした場合、書き順を意識しながら覚えると、途中で止まるミスが減ります。
歴史の年号や人物名が覚えられない
「1603年、江戸幕府成立」と暗記しても、「えーと、江戸幕府ができたのは1603年だったか1605年だったか……」と試験中に迷ってしまう。
年号の暗記が苦手な理由の一つは、「年号」という数字と「出来事」という言葉が、頭の中でバラバラに存在していることです。
数字は意味を持ちにくいため、単独では記憶に引っかかりを作りにくくなります。
「鳴くよ(794)ウグイス平安京」のような語呂合わせが有効なのは、数字に意味・音・リズムを結びつけているからです。
語呂合わせが自分で作れると、記憶への定着がさらに強くなります。
また、年号をバラバラに覚えようとすることも難しさの原因です。
「江戸幕府(1603)→参勤交代(1635)→鎖国完成(1641)」と流れで覚えると、前後関係から推測できるため、1つ思い出せれば前後も引き出せます。
理科の用語が似ていて混乱してしまう
「光合成」と「呼吸」、「動脈」と「静脈」、「酸化」と「還元」
理科には似たような用語がペアで登場することが多いため、混乱しやすくなります。
特に発達障害の特性として、似た情報が上書きされやすいことがあります。
「動脈は心臓から出る血管」と覚えた直後に「静脈は心臓に戻る血管」を覚えると、2つが混ざってしまうことがあります。
これは「動脈」と「静脈」を別々に覚えようとしているからです。
対処法は、セットで対比して覚えることです。
「動脈=出る・血が多い酸素・壁が厚い」「静脈=戻る・二酸化炭素・壁が薄い・弁がある」と、違いを横並びにして覚えると、片方を思い出したときにもう片方も対比として出てきます。
表にして並べるだけで、混乱が大きく減ります。
発達障害の特性と暗記が苦手な理由

発達障害のある中学生に暗記が難しいのは、脳の情報処理の特性が関係しています。
「頑張り不足」ではなく「情報の処理の仕方が人と違う」ことで起きているものが多いでしょう。
興味のないことは記憶に残りにくい
人間の脳は、感情が動いた情報ほど記憶に残りやすい仕組みを持っています。
「面白い」「悔しい」「驚いた」という感情と一緒に入ってきた情報は、そうでない情報より長く記憶に残ります。
発達障害の特性がある場合、この「感情と記憶の結びつき」が強く出ることがあります。
好きなことには強烈に集中し、細部まで覚えられる一方、興味を持てないことへの集中が続きにくく、記憶にも残りにくい傾向があることがあります。
これは意志力の問題ではありません。
対処法は、興味のない情報に「意味」を付け加えることです。
英単語「ancient(古代の)」を覚えるとき、好きなゲームや映画の「古代文明」のシーンと結びつける。
理科の用語を「もし〇〇がなかったら何が起きるか」という想像と一緒に覚える。
情報に自分の興味と接点を作るだけで、記憶への定着が変わります。
ワーキングメモリの負荷で覚えた内容が抜けやすい
ワーキングメモリとは、頭の中で情報を一時的に保持しながら処理する能力のことです。
発達障害がある場合、このワーキングメモリの使い方に特性があることがあります。
たとえば「10個の単語を見て、すべて覚えてから次のページへ進む」という勉強をしているとき、覚えようとしている途中でワーキングメモリが限界に達し、最初に覚えたものが抜け落ちてしまうことがあります。
そのため「一気に覚えよう」とするほど、後から思い出せる量が減るという現象が起きます。
1度に覚える量を3〜5個に絞り、その量だけ確実に覚えてから次に進むほうが、合計の定着量は多くなります。
一度にたくさん覚えようとしてしまう
テスト前日に「今日中に単語50個覚えなければ」と思って、1時間に50個書き続ける。
翌日のテストで覚えていたのは10個だった。
このような経験はありませんか。
これは「量を詰め込もうとするほど定着しない」という脳の特性によって起きます。
「今日50個」より「今日10個×5日」のほうが記憶に残る量は多くなります。
これは「分散学習」と呼ばれる、認知心理学で証明されている現象です。
さらに「全部覚えなければ」というプレッシャーが加わると、焦りによって集中が乱れ、さらに定着しにくくなります。
「今日は5個だけ完璧に」と量を決めてから始めると、集中が保ちやすくなります。
覚えることと理解することが結びついていない
「光合成は、二酸化炭素と水と光を使ってデンプンと酸素を作る反応である」と暗記した。
でも「なぜ葉っぱが緑なのか」という質問には答えられない。
これは「文章を丸ごと記憶した」けれど、「その内容が何を意味しているか」と結びついていない状態です。
意味を理解せずに言葉だけを覚えようとすると、言葉の一部が変わった問題(応用問題)や、ヒントのない状態(テスト)では思い出せなくなりやすいです。
暗記と理解は別の作業ですが、理解してから暗記すると、記憶の定着が格段に上がります。
用語を覚える前に「これはどういう意味か」を一言で説明できるか確認する習慣をつけましょう。
説明できなければ、まず教科書の説明を読んでから覚え直す順番にするだけで、定着率が変わります。
覚えやすくするための具体的な工夫

覚え方を変えると、同じ内容でも定着のしやすさが大きく変わります。
ここでは「なぜその方法が効くのか」の理由と一緒に、すぐ試せる工夫を紹介します。
一度に覚える量を減らす
今日覚える量を「5個」に決めてから始めましょう。
5個が完璧に言えるようになったら終わり、という基準にします。
「少なすぎる」と感じるかもしれませんが、5個を完璧に定着させた状態が10日続けば50個になります。
30個をなんとなく覚えた状態より、5個を確実に覚えた状態のほうが、テストで使える知識になります。
具体的な手順は次のとおりです。
覚えたい単語・用語・年号の中から5個だけ選ぶ。
5個を一度見てから紙を裏返して思い出せるか確認する。
思い出せなかったものだけをもう一度確認して、また思い出す。
5個全部思い出せたら今日は終わりにします。
声に出しながら覚える
覚えるときに声に出すと、「目で見る」「口を動かす」「耳で聞く」という3つの経路を同時に使えます。
書くだけの場合は「手を動かす」1経路だけです。
多くの経路から入った情報ほど、記憶に残りやすい性質があります。
やり方は単純です。
英単語なら「apple(読む)——りんご(意味を言う)——apple(もう一度読む)」という形で声に出しながら覚えます。
漢字なら「書きながら読む(部首の名前も一緒に言う)」と定着が上がります。
一人でいるときはそのまま声に出して、場所によっては口の中で小さく動かすだけでも効果があります。
図やイラストと一緒に覚える
言葉だけで覚えようとするより、図やイラストと結びつけて覚えるほうが記憶に残りやすいことがあります。
これは「絵として記憶できる」ためで、特に視覚的な処理が得意な人に有効です。
英単語「temperature(温度)」を覚えるとき、温度計のイラストを一緒に書いてみる。
理科の「蒸散」を覚えるとき、葉っぱから水蒸気が出ている絵を描いて、そこに矢印と「蒸散」と書く。
この「自分で描く」というプロセスが、記憶への引っかかりを作ります。
市販のノートやカードのイラストを使う方法でも構いません。
「この用語といえばあの絵」という記憶の引き出しができると、テストで用語が出てきたときにイラストが浮かんで思い出せるようになります。
覚えた内容を自分で説明してみる
覚えた内容を「誰かに説明する」あるいは「一人で説明するつもりで声に出す」と、記憶の定着が上がります。
これは「テスト効果」と呼ばれる現象で、思い出そうとする作業そのものが記憶を強化するからです。
やり方は「教科書を閉じて、今日覚えた内容を声に出して説明してみる」だけです。
家族やペットに向かって説明しても構いません。
説明できなかったところが「まだ覚えていない部分」なので、そこだけ確認し直します。
特に独自性の高い方法として、「説明の録音」があります。
スマートフォンに向かって「今日覚えたこと」を説明し、録音して聞き直す方法です。
聞き直すことで「もう一度耳から入る」経路が加わり、定着がさらに上がります。
忘れる前に短時間で何度も確認する
「今日覚えた→明日確認→3日後に確認→1週間後に確認」というサイクルで復習すると、記憶が長期間残りやすくなります。
これは「忘却曲線」に基づいた方法で、忘れかけたタイミングで思い出す作業をすることで、記憶が更新・強化されます。
実際の手順はシンプルです。 今日覚えた5個を、寝る前にもう一度思い出せるか確認します。
翌日の朝、学校に行く前に思い出せるか確認します。
3日後の夜、また確認します。
この3回の確認を習慣にするだけで、テスト1週間前に一から覚え直す量が大幅に減ります。
教科別の暗記のコツ

各教科には、その教科の性質に合った覚え方があります。
「なぜその方法が合うのか」の理由とセットで紹介します。
英語は「書く」だけでなく「読む・聞く」を組み合わせる
英単語の暗記で「書くだけ」に頼るのをやめて、次の順番を試してみましょう。
まず単語を見ながら声に出して読みます(発音を確認する)。
次にその単語が使われている短い例文を1つ読みます(文の中での意味を確認する)。
最後にノートに1回だけ書いて、すぐ隠して書けるか確認します。
「書く回数」より「音・意味・形をセットにして確認した回数」のほうが定着に効きます。
教科書の音声データや、単語アプリの音声機能を使って「音」と結びつける方法も有効です。
また、覚えにくい単語は「自分が使いそうな例文」を1つ自分で作ってみましょう。
「I like ancient(古代の)ruins(遺跡).」のように、自分の好きなものを入れた例文にすると、意味が感情と結びついて定着しやすくなります。
漢字は意味や熟語と一緒に覚える
漢字を覚えるとき「この漢字1文字だけ」を覚えようとすると、形だけが記憶に残って意味が空洞になりやすくなります。
「漢字+意味+使われる熟語」をセットにして覚えると、記憶の引き出しが3倍になります。
たとえば「沸(ふつ)」を覚えるとき、「沸く=液体が熱くなる→沸騰・沸点」という形でまとめます。
「沸点という言葉を使う場面は?」→「理科の実験で水が100度になるとき」→「白い泡が出ていた」
という具体的な場面と結びつくと、より記憶に残ります。
また、漢字の部首に注目すると、意味の推測がしやすくなります。
「氵(さんずい)」がつく漢字は水に関係することが多い(海・泳・沸・液など)と知っておくと、形を覚えるより意味から形を推測できるようになります。
社会は流れで覚える
歴史の年号を単独で覚えようとするのをやめて、「出来事の流れ」の中に位置づけて覚えましょう。
「なぜその出来事が起きたのか→その結果何が変わったのか」という因果関係で覚えると、年号が一つ抜けても前後から推測できます。
具体的には、1つの時代を5〜6個の出来事のストーリーとして頭に入れます。
「徳川家康が関ヶ原で勝つ(1600)→征夷大将軍になる(1603)→幕府を安定させる制度を作る(参勤交代1635)→外国との関係を絞る(鎖国1641)」
という流れで覚えると、年号が少しずれても前後の出来事から修正できます。
地理は「なぜここでこの産業が盛んなのか」という理由と一緒に覚えましょう。
「北海道で酪農が盛ん→気温が低くて米が育てにくかったから→広い土地を牧草地に使えた」
という理由の連鎖で覚えると、テストで問われ方が変わっても対応できます。
理科は図や実験と結び付けて覚える
理科の用語は「実験の場面」や「図の中の位置」と結びつけて覚えると定着しやすくなります。
授業で実験をした内容は、「あのとき青くなった」「あのとき泡が出た」という感覚の記憶とつながっているため、そこから用語を引き出せます。
実験をしていない単元でも、教科書の図の中に用語を書き込む練習をしましょう。
セキツイ動物の分類なら、図の空欄に動物名を書き込む。
細胞の図なら、各部分に「核・細胞質・細胞膜」と書き込む。
図の「場所と用語」が結びつくと、テストで図が出たときに位置から用語を思い出せます。
似た用語(酸化と還元、蒸発と蒸散など)は必ず対比して覚えましょう。
「酸化=酸素と結びつく(鉄がさびる)/還元=酸素が離れる(さびが元に戻る)」と対にして表にすると、片方を思い出したときに自動的にもう片方も出てきます。
自分に合った覚え方を見つけよう

覚えやすい方法は人によって違います。
次の4つのタイプのうち、自分に近いと思うものを試してみましょう。
どれが合うかは、実際に1週間試してみて「覚えた量」を比べるのが一番確実です。
声に出すと覚えやすい人
「声に出しながら勉強していると、内容が頭に入ってくる」「歌やリズムにすると覚えやすい」という人は、聴覚や音声での処理が得意な可能性があります。
この場合、次の方法が合っています。
単語や用語を声に出して読みながら覚える。
覚えた内容を歌のメロディーに乗せて口ずさむ。
覚えた内容を録音して、寝る前や移動中に聞き直す。
音楽が好きな人は、覚えたい内容を好きな曲のリズムに乗せて自分で歌を作る方法が特に有効です。
書いた方が覚えやすい人
「ノートに書いたことは覚えている」「手を動かすと頭に入ってくる」という人は、手の動きと記憶が結びつきやすい可能性があります。
この場合、「書く」作業を工夫することが大切です。
ただし「ひたすら書く」のではなく、「書いて隠して思い出す→書いて確認」という形にしましょう。
カラーペンで色分けをして、視覚的な引っかかりを作るのも有効です。
色の意味を決めておく(例:重要な用語=赤、例外や注意点=青)と、見返したときに情報が整理されやすくなります。
図やイラストで覚えやすい人
「授業の板書のどこに何が書いてあったかを思い出せる」「絵にして覚えると頭に残る」という人は、視覚的な記憶が強い可能性があります。
この場合、次の方法が合っています。
用語をノートに書くとき、横に小さなイラストを添える。
覚えたい内容を図や表にまとめ直す。
マインドマップのように、中心に大きな概念を書き、そこから枝を伸ばして関連する用語を書き込む。
教科書やノートを「どこに何が書いてあるか」という位置情報と一緒に覚えると、テストでそのページの場面が浮かんで答えが出てくることがあります。
人に説明すると覚えやすい人
「友達に教えているうちに自分も覚えた」「声に出して説明すると整理される」という人は、言語化・アウトプットを通じて記憶が定着しやすい可能性があります。
この場合、次の方法が合っています。
ぬいぐるみやペットに向かって「今日覚えたこと」を授業のように説明する。
スマートフォンに向かって説明を録音し、聞き直す。
覚えた内容を、知らない人にもわかるように書き直してみる(自分用の「解説ノート」を作る)。
「人に説明できるかどうか」は、自分がどこまで理解しているかを確認する最も正確な基準でもあります。
説明できなかった部分=まだ覚えていない部分、として活用できます。
まとめ
暗記が苦手な発達障害のある中学生に最も効果的なのは、「頑張って覚える量を増やす」ことではなく、「自分の脳の処理の仕方に合った覚え方に変える」ことです。
この記事で紹介した内容をまとめると次のとおりです。
「何度書いても覚えられない」のは記憶力の問題ではなく、書くだけでは音・意味・形が結びついていないことが原因です。
一度に覚える量を5個に絞り、書いたら隠して思い出す確認をセットにすることで定着率が上がります。
声・図・説明のうち自分に合った方法を使うことで、同じ内容でも覚えやすさが大きく変わります。
教科ごとに「音と意味をセット(英語)」「熟語と意味をセット(漢字)」「流れで覚える(社会)」「図と結びつける(理科)」という方法が有効です。
今日から1つだけ試せるとしたら、「今日覚えた内容を、寝る前に紙を見ずに思い出せるか確認する」ことです。
これだけで、翌朝に残っている量が変わりますよ。
発達障害・グレーゾーン専門の
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発達障害・グレーゾーンのお子様の特性を理解しながら、スモールステップで自信をつけるオンライン家庭教師のソウガク。
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