授業についていけないと感じたら……｜発達障害のある中学生のための「授業の受け方」ガイド

授業中、先生の話を聞きながらノートを取っているうちに、気づいたら何の話をしているか分からなくなってしまった。そんな経験はありませんか。

「みんなはついていけているのに、自分だけできていない気がする」と感じることもあるかもしれません。
でも、それはあなたの努力が足りないからではありません。
授業のやり方や環境が、あなたの脳の働き方と少し合っていないだけなのでしょう。

この記事では、授業についていけないと感じる理由と、今日から試せる具体的な工夫を紹介します。
全部を一度にやる必要はありません。
一つでも「これならできそう」と思えるものから始めてみてくださいね。

授業についていけないと感じる理由を知ろう

まず、どうして授業についていけないと感じるのか、その理由を知ることから始めましょう。
理由が分かると、対処の方法も見えてきます。

授業の速さについていけないと感じるとき

中学校の授業は、小学校と比べてどんどん進んでいきます。
先生が説明している間に、次の話題に移ってしまうこともあります。

発達障害のある人の中には、情報を処理するのに少し時間がかかる人がいます。
これは、脳が情報を丁寧に受け取ろうとしているからです。
先生が話した内容を理解しようとしている間に、次の説明が始まってしまうと、追いつけなくなってしまいます。

授業の速さについていけないのは、あなたが遅いからではありません。
授業のペースと、あなたの情報を受け取るペースが合っていないだけなのです。

聞く・書く・考えるを同時に行うことが負担になりやすい理由

授業中は、先生の話を聞きながら、ノートに書いて、その内容について考える必要があります。
これは、三つのことを同時に行う作業です。

発達障害のある人の多くは、一つのことに集中する力は強いのですが、複数のことを同時に行うのが苦手な傾向があります。
これは脳の特性で、一度に処理できる情報の量に限りがあるためです。

聞くことに集中すると書けなくなり、書くことに集中すると話が聞こえなくなる。これは自然なことで、工夫次第で楽になります。

黒板やノートの情報量が多いとつらくなるとき

黒板には、色分けされた文字、図、矢印、枠囲みなど、たくさんの情報が書かれています。
どこが大事なのか、どこから見ればいいのか、迷ってしまうことがあります。

視覚情報の処理が苦手な人にとって、情報量が多い黒板は、必要な情報を見つけることが難しくなります。
また、ノートに書き写すときも、どこまで書けばいいのか分からなくなることがあります。

情報が多すぎると、脳が疲れてしまい、授業についていけなくなるのです。

音や光が気になって集中できなくなる場合

授業中、隣の人の鉛筆の音、廊下を歩く足音、窓から入る光、エアコンの音など、さまざまな刺激があります。

感覚が敏感な人は、これらの刺激を脳がすべて拾ってしまい、先生の声だけに集中することが難しくなります。
音や光に意識が向いてしまうと、授業の内容が頭に入らなくなります。

これは気にしすぎているのではなく、脳が刺激を強く感じ取ってしまう特性によるものです。

最初のつまずきが後まで続いてしまう仕組み

授業の最初の部分で分からないところがあると、その後の説明も分からなくなることがあります。
特に数学や英語のように、前の学習が次の学習につながる教科では、この傾向が強くなります。

分からないまま授業が進むと、焦りや不安が大きくなり、さらに集中できなくなってしまいます。
この悪い循環が続くと、授業についていけないと感じるようになります。

最初の小さなつまずきに早く気づいて対処することが、授業についていくための大切なポイントです。

授業前にできる簡単な準備で気持ちが軽くなる

授業についていけないと感じるとき、授業前の少しの準備が大きな助けになります。
ここでは、授業が始まる前にできる工夫を紹介します。

今日やるページを少しだけ見ておく

授業が始まる前に、教科書の今日やるページを1分だけ見ておきましょう。
全部読む必要はありません。見出しや太字の言葉、図や写真をざっと見るだけで十分です。

事前に見ておくと、授業で何について話すのかが分かります。
初めて聞く内容と、少しでも見たことがある内容では、理解のしやすさが全く違います。

朝、学校に着いてから授業までの時間や、休み時間に教科書をパラパラめくるだけでも効果があります。

授業で意識することを一つだけ決めておく

授業中に全部のことをやろうとすると、気持ちが疲れてしまいます。
今日の授業では何を意識するか、一つだけ決めておきましょう。

例えば以下のようなことです。

• 先生が大事だと言ったところだけメモする
• 黒板の左上だけ見る
• 分からないところに印をつける
• 最後まで座っていることを目標にする

一つだけなら、できそうな気がしませんか。
小さな目標を達成することで、授業への気持ちが少し楽になります。

使うものを同じ場所にそろえる習慣

授業中に「筆箱がない」「教科書がない」と焦ると、授業に集中できなくなります。
使うものを決まった場所に置く習慣をつけると、探す時間がなくなります。

机の中は、左側に教科書、右側にノート、手前に筆箱など、自分なりのルールを決めましょう。
毎回同じ場所に置くことで、考えなくても手が動くようになります。

また、カバンの中も、教科ごとにファイルや袋で分けておくと、授業の準備が速くなります。

授業の流れを知ることで安心感が生まれる

授業がどんな流れで進むのかを知っておくと、気持ちが落ち着きます。
多くの授業は、次のような流れで進みます。

1. 前回の復習
2. 今日のテーマの説明
3. 例題や練習問題
4. まとめ

この流れを知っているだけで、今どの部分をやっているのかが分かり、見通しが持てます。

見通しを持つと不安が減る理由

見通しとは、これから何が起こるかを予測できることです。
発達障害のある人の中には、予測できないことに不安を感じやすい人がいます。

授業の流れが分かっていれば、次に何をするのかが予想でき、心の準備ができます。
不安が減ると、授業の内容に集中しやすくなります。

時間割を見て、今日はどんな授業があるのかを確認するだけでも、気持ちの準備になります。

授業中の工夫で分かりやすさが変わる

授業中にできる工夫を知っておくと、授業がぐっと楽になります。
ここでは、すぐに試せる方法を紹介します。

ノートは全部書かなくてよいという考え方

多くの人が、黒板に書かれたことを全部ノートに写そうとします。
でも、全部書くことが目的ではありません。
後で見返して分かることが大切です。

ノートに書く量を減らしても、大事なことが残っていれば問題ありません。
先生が「ここは重要」と言ったところや、太字になっているところだけを書くようにしましょう。

書く量が減ると、先生の話を聞く時間が増えます。
聞くことに集中できれば、授業の理解が深まります。

大事な部分だけに印をつけておく方法

全部書けないときは、大事な部分に印をつけるだけでも効果があります。
教科書やプリントに、蛍光ペンで線を引いたり、星マークをつけたりしましょう。

印をつけるときは、色を決めておくと後で見やすくなります。

• 黄色:重要な言葉
• ピンク:覚えるべきこと
• 青:分からなかったところ

色分けが難しければ、一色だけでも構いません。自分が分かればよいのです。

書くのが苦手な人のための略し方

文字を書くのが苦手、または書くのに時間がかかる場合は、言葉を短くして書く方法があります。
これを略記といいます。

例えば以下のような略し方があります。

• ということ → と
• について → につ
• たとえば → ex
• つまり → ∴
• なぜなら → ∵

自分なりの略し方を決めておくと、ノートを取る速さが上がります。

教科別の略し方の例

教科によって、よく出てくる言葉があります。
それぞれの教科で使える略し方を紹介します。

国語

• 主人公 → 主
• 心情 → 心
• 表現技法 → 技

数学

• 方程式 → 方
• 比例 → 比
• 座標 → 座

英語

• 動詞 → V
• 名詞 → N
• 過去形 → 過

理科

• 実験 → 実
• 結果 → 結
• 化学式はそのまま記号で

社会

• 年代は西暦だけ
• 地名は漢字で
• 政治 → 政

最初は戸惑うかもしれませんが、使っているうちに慣れてきます。

聞き逃したときの対応の仕方

授業中に聞き逃してしまうことは誰にでもあります。
そのときに、どうすればよいかを知っておきましょう。

まず、聞き逃したところに印をつけておきます。
ノートの端に「?」マークを書くだけでも構いません。
授業が終わってから、友達に聞いたり、教科書で確認したりできます。

授業中に先生に質問してもよいですが、タイミングが難しいこともあります。
授業の最後や、授業が終わった後に聞くのも一つの方法です。

先生に言いやすい伝え方の例

先生に聞きたいけれど、何と言えばよいか分からないときは、以下のような伝え方を試してみましょう。

• 「もう一度説明してもらえますか」
• 「○ページの△△が分かりませんでした」
• 「ノートを取るのが追いつかなかったので、後で教えてください」

具体的に何が分からないかを伝えると、先生も答えやすくなります。
短い言葉でも大丈夫です。

集中しにくいときの小さな動きの工夫

長い時間じっと座っていることが苦手な人もいます。
そんなときは、小さな動きを取り入れると、集中が続きやすくなります。

例えば以下のような動きです。

• 足を床に押し付ける
• 手の中で消しゴムを転がす
• 深呼吸を3回する
• 背筋を伸ばして座り直す

これらは周りに気づかれにくい動きで、気持ちをリセットする効果があります。
動くことで、脳が目を覚ますのです。

席の位置を変えると楽になる場合がある

席の位置によって、授業の受けやすさが変わることがあります。
黒板が見やすい位置、先生の声が聞こえやすい位置、窓からの光が気にならない位置など、人によって集中しやすい場所は違います。

もし今の席で集中しにくいと感じているなら、席を変えてもらえるか相談してみましょう。

席の相談をするときの言い方

席を変えてほしいと伝えるのは勇気がいるかもしれません。
以下のような伝え方があります。

• 「黒板が見えにくいので、前の方の席にしてもらえませんか」
• 「窓の近くだと光が気になるので、反対側の席にできますか」
• 「音が気になりやすいので、静かな場所の席がよいです」

理由を添えて伝えると、先生も理解しやすくなります。
無理なら、他の工夫を一緒に考えてもらうこともできます。

授業後にやっておくと次の授業が楽になる習慣

授業が終わった後の少しの時間を使うことで、次の授業が楽になります。
ここでは、授業後にできる工夫を紹介します。

分からなかったところを一つだけ書き留める

授業で分からなかったところを、ノートの端や別の紙に一つだけ書いておきましょう。
全部書こうとすると大変なので、一番分からなかったところだけで構いません。

書き留めておくと、後で調べたり、誰かに聞いたりするときに便利です。
また、分からないことを認識することで、次の授業で同じところを注意して聞くことができます。

書き方は簡単で問題ありません。
「○ページの公式が分からない」「△△の意味が分からない」など、短い言葉で十分です。

三行だけの振り返りを作る

授業が終わったら、今日の授業を三行だけ振り返って書いてみましょう。
これをすることで、授業の内容が頭に残りやすくなります。

書く内容は以下のようなものです。

1. 今日のテーマは何だったか
2. 分かったこと、または印象に残ったこと
3. 次に知りたいこと、または不安なこと

三行なら、1分もかからずに書けます。
毎回やっていると、自分の理解度が分かるようになります。

教科書のどこを見れば復習できるかを決めておく

授業で習ったことを復習したいとき、教科書のどこを見ればよいか分からなくなることがあります。
授業が終わったら、教科書の該当ページにふせんを貼っておきましょう。

ふせんには、簡単なメモを書いておくと便利です。
「公式」「重要」「テストに出る」など、一言だけでも十分です。

こうしておくと、復習するときに迷わず、必要なページをすぐに開くことができます。

明日の授業で心配なところを前の日に少し見る

明日の授業で習う内容に不安がある場合は、前の日に教科書を少しだけ見ておきましょう。
全部読む必要はなく、見出しや太字の言葉を見るだけでも効果があります。

事前に見ておくことで、授業で初めて聞く内容が減り、理解しやすくなります。
また、どこが難しそうかを予想できるので、授業中に注意して聞くことができます。

寝る前の5分、または朝の準備の合間に見るだけでも変わります。

教科ごとの授業の受け方のコツ

教科によって、授業の受け方のコツは違います。
ここでは、主要な教科ごとの工夫を紹介します。

国語の授業を受けやすくする工夫

国語の授業では、文章を読んで理解することが中心になります。
長い文章や、登場人物の気持ちを考えることが苦手な人もいます。

人物の気持ちが分かりにくいとき

物語文で、登場人物の気持ちが分かりにくいと感じることがあります。
そんなときは、人物の行動や言葉に注目しましょう。

気持ちは直接書かれていないことが多くありますが、行動や言葉から推測できます。
例えば、「うつむいた」なら悲しい、「笑顔になった」なら嬉しいなど、分かりやすい部分から考えます。

また、教科書に書き込みをして、人物ごとに色を変えてマーカーを引くと、誰が何をしたかが分かりやすくなります。

文章が長いと読みきれないとき

長い文章を読むのが苦手な場合は、段落ごとに区切って読みましょう。
一つの段落を読んだら、その内容を短い言葉でまとめます。

段落の最初の文と最後の文を先に読むと、その段落で何を言いたいのかが分かりやすくなります。
全部を丁寧に読まなくても、要点をつかむことができます。

音読が苦手な人は、心の中で読む黙読だけでも構いません。
自分のペースで読むことが大切です。

数学の授業を受けやすくする工夫

数学の授業では、公式を覚えて、それを使って問題を解くことが中心になります。手順が多い計算や、公式の使い分けが難しいこともあります。

公式を中心にノートを作る方法

数学のノートは、公式を中心にまとめると見やすくなります。
新しい公式が出てきたら、ノートの上の方に大きく書いて、枠で囲みましょう。

公式の下には、例題を一つだけ書いておきます。
公式だけだと使い方が分からないことがありますが、例題があれば思い出しやすくなります。

問題を解くときは、どの公式を使ったかをメモしておくと、後で見返すときに役立ちます。

計算でミスが増えるときの対処

計算ミスが多いと感じる場合は、焦らずゆっくり計算することを意識しましょう。また、途中の計算式を省略せず、全部書くようにします。

途中式を書くことで、どこでミスをしたかが分かりやすくなります。
また、見直しがしやすくなります。

計算用紙を別に用意して、そこで計算してから答えを書き写す方法もあります。
ノートが汚れるのが気になる人には、この方法がおすすめです。

英語の授業を受けやすくする工夫

英語の授業では、単語を覚えることと、文法のルールを理解することが中心になります。
音声を聞き取ることも必要です。

単語を覚えにくい場合の方法

英単語を覚えるのが苦手な場合は、単語カードを作る方法があります。
カードの表に英語、裏に日本語を書いて、繰り返し見ます。

また、単語を声に出して読みながら書くと、覚えやすくなります。
目で見る、耳で聞く、手で書くという三つの感覚を使うことで、記憶に残りやすくなるのです。

一度に10個も20個も覚えようとせず、3個ずつなど少ない数から始めましょう。
少しずつ覚えることが大切です。

聞き取りが入りにくいとき

英語の音声を聞き取ることが苦手な場合は、スクリプト(文字で書かれたもの)を見ながら聞く方法があります。
文字を見ながら聞くと、何を言っているかが分かりやすくなります。

また、一度に全部を聞き取ろうとせず、キーワードだけを聞き取る練習をしましょう。
人の名前、場所、数字など、大事な言葉を拾うことができれば、大まかな内容が理解できます。

聞き取れなかったときは、何度も繰り返し聞くことが大切です。
最初は聞き取れなくても、繰り返すうちに少しずつ分かるようになります。

理科・社会の授業を受けやすくする工夫

理科と社会は、覚えることが多い教科です。
また、図や表、グラフなどの資料を読み取ることも必要です。

図や表を使って覚える方法

理科や社会では、言葉だけで覚えようとすると大変です。
図や表を使って、視覚的に覚える方法があります。

例えば理科なら、実験の手順を図で描いたり、植物の特徴を表にまとめたりします。
社会なら、地図に情報を書き込んだり、年表を作ったりします。

教科書や資料集の図をコピーして、ノートに貼るのもよい方法です。
自分で描くのが苦手なら、既にある図を活用しましょう。

出来事や流れをつかむコツ

社会の歴史や、理科の実験では、出来事の流れを理解することが大切です。
流れをつかむには、時系列に並べる方法が効果的です。

ノートに横線を引いて、左から右へ時間が進むようにします。
その線の上に、出来事を順番に書いていきます。
こうすることで、何が起きて、次に何が起きたかが分かりやすくなります。

また、因果関係(原因と結果)を矢印でつなぐと、なぜそうなったかが理解しやすくなります。

授業で困ったことを伝えると楽になる理由

授業で困っていることを誰かに伝えることは、とても大切です。
ここでは、困りごとを伝える方法と、その効果について説明します。

短い言葉やメモで伝える方法

困っていることを伝えるとき、長い説明をする必要はありません。
短い言葉で、何に困っているかを伝えるだけで十分です。

例えば以下のような伝え方があります。

• 「黒板が見えにくいです」
• 「書くのが追いつきません」
• 「音が気になります」

また、口で言うのが苦手な場合は、メモに書いて渡す方法もあります。
連絡帳に書いたり、小さな紙に書いて先生に渡したりできます。

伝えることで、先生や周りの人が、あなたに合った方法を一緒に考えてくれます。

先生に直接言いにくいときの工夫

先生に直接言うのが難しい場合は、他の人を通して伝える方法があります。

保健室の先生、スクールカウンセラー、担任以外の先生など、話しやすい人に相談してみましょう。
その人が、担任の先生に伝えてくれることもあります。

また、保護者に話して、保護者から学校に連絡してもらう方法もあります。
一人で抱え込まず、誰かの力を借りることは悪いことではありません。

周りの人に助けてもらってもよい理由

「自分でできないとダメ」と思っていませんか。
でも、困ったときに助けを求めることは、とても大切な力です。

誰にでも得意なことと苦手なことがあります。
苦手なことを助けてもらうことは、恥ずかしいことではありません。

友達にノートを見せてもらったり、分からないところを教えてもらったりすることは、お互いに助け合うことです。あなたも、友達が困っているときに助けることができます。

助けを求めることは、自分の苦手なことを知っていて、それを解決しようとしている証拠です。
これは、とても前向きな行動なのです。

小さな困りごとも伝えてよいという考え方

「これぐらいのことで相談してもいいのかな」と思うこともあるかもしれません。
でも、小さな困りごとも伝えてよいのです。

小さな困りごとが積み重なると、大きなストレスになります。
早めに伝えることで、解決しやすくなります。

また、あなたが困っていることを伝えることで、同じように困っている他の人の助けにもなります。
あなたの声が、授業の環境をよりよくすることにつながるのです。

まとめ

授業についていけないと感じることは、あなただけではありません。
授業のやり方と、あなたの脳の働き方が合っていないだけで、工夫次第で楽になります。

この記事で紹介した方法を、全部一度にやる必要はありません。
一つだけ、できそうなことから試してみてください。

• 授業前に教科書を少し見ておく
• ノートは大事なところだけ書く
• 分からないところに印をつける
• 三行だけ振り返りを書く
• 困ったことを短い言葉で伝える

小さな工夫が、授業を受けやすくします。
そして、自分に合う方法を見つけることが、学校生活を楽にする第一歩です。

授業についていけないのは、あなたのせいではありません。
自分に合う方法を探しながら、少しずつ進んでいきましょう。
困ったときは、誰かに助けを求めてくださいね。あなたは一人ではありませんよ。