中学生必見！国語の成績を上げる勉強法ガイド

国語は、数学や英語などに比べると勉強の方法が分かりにくく、点数を伸ばしにくいと感じられる教科かもしれませんね。

中学校の国語のテストでは、小説や説明文などの長文の文章を読んで問題を答える読解問題や、文法、漢字、古文、漢文などが出題され、それぞれの学習方法が異なります。

普段使い慣れた日本語の文章を読み解くだけにもかかわらず、読解問題でうまく点数をとることが難しいと感じている方もいることでしょう。

小学校の国語で扱う長文問題は、誰が読んでも比較的内容が理解しやすく、文章量もそれほど多くはありませんでしたが、中学校で扱う長文問題は、読み流しただけではすぐに理解できないよう高度な内容が書かれていたり、文章量も圧倒的に多くなったりしています。

そのため、中学校の国語の長文の読解問題で良い成績を取るためには「考えながら読む」ことが求められるようになります。

日頃読書が好きでよく本を読む人でも、読み流し中心で「考えながら読む」ことができていない場合、国語のテストでは良い成績を残すことが難しいかもしれません。

今回の記事では、中学生が国語の成績を上げるためにはどんな勉強をするのがよいのか、長文読解問題を解くコツや勉強法、文法、漢字、古文、漢文などの学習方法など、さまざまな角度から解説をしていきます。

国語の勉強方法が分からずにテストの点数を上げるのが難しいと感じている方は、この記事で紹介する方法を参考に国語の勉強方法を探り、明日からの国語の成績アップのヒントにしてくださいね。

中学生が国語を苦手とする理由とは

他の教科に比べると、国語は事実を暗記するだけでは学習が進まない教科のため、点数を取りにくいと感じている方もいることでしょう。

何をどう勉強すれば良いのかが見えにくいために、明確な勉強法が分からず、苦手なまま放置してしまっていませんか。

中学生が国語を苦手とする理由には、下記のことが考えられます。

文章問題の理解が難しい

国語の学習内容の中心は長文の読解問題です。

国語では「物語や小説、随筆文などの文学的な文章」や「説明文や論説文などの説明的な文章」など、異なる性質を持つ文章を読み解く必要があります。

これらはそれぞれの文章の構成の仕方が異なり、こういった文章を読む際は、その文章構成にあった読み方をしていく必要があります。

しかし、文章を読む際のコツが分からないまま読み進めて設問に答えようとすると、出題された文章の内容が理解できていないために、的確な答えを導き出せないという結果に陥ってしまいます。

教科書で学習済みの文章であれば、ある程度内容が分かっているので、定期テストではそれなりの点数が取れたとしても、学力テストなどで初見の文章による出題がされた場合、文章の内容が理解できずに思うように点数が取れず、それが原因で国語を嫌いに感じてしまうということもあるでしょう。

中学校の国語では、長く複雑な文章を読解することが求められます。
例えば、小説や随筆など、抽象的な表現や比喩が多く用いられる文は、その意味を正確に捉えるのが難しいと感じるかもしれません。
また、作者の意図を読み解く問題では、文章の背後にある深いメッセージやテーマを理解する必要があります。

こうした国語の長文問題で求められるテクニックが上手く備わらないと、国語を苦手だと感じる要因になる恐れがあります。

語彙力が不足している

中学校の国語の長文問題で書かれている文章には、日常生活ではあまり使われないような馴染みのない言葉も多く使われています。

そういった言葉は、文章の内容を豊かにし、中学生の皆さんが新しい言葉を知っていくきっかけにもなっています。

しかし、このような日常生活ではあまり使われないような言葉が多用されることで、文章を読みにくいと感じ、文章を理解する脳のメカニズムが遮断されてしまうことがあります。

言葉によってはその前後の内容からある程度、推測できる言葉もあるかもしれません。
しかし、多くの場合は、まるで文章の中に突然外国語が混じっているような感覚になり、読み飛ばしてしまうことがあるかもしれませんね。

意味の分からない言葉、熟語、読めない漢字など、初見の文章でそんな言葉が数多く用いられた場合、スムースな文章の理解には進まない恐れもあります。

こうした語彙力の不足は、文章の内容を正確に理解することができなくなる原因にも繋がります。

また、漢字の読み間違いが多発することで、文章全体の意味を取り違えるケースもあります。

少なくとも教科書に出てくる言葉は、中学生の皆さんが知っておくのに相応しい言葉であり、また、知っていることで今後の人生にも役立つ言葉でもあります。

日頃からこうした言葉に触れ、語彙力を鍛えておくことは、国語の文章問題を読み解くうえでもプラスに働くことでしょう。

文法問題が複雑

日頃私たちが会話をする時には、特に文法を意識しながら話をすることはありません。

友達と会話をするときは「主語の次に形容詞を入れよう」「最後は述語で終わらないと」などと、文節的な関係や品詞などを考えることもなく話をしていることでしょう。

しかし、国語の授業では、文章の一つひとつを細分化して文法のルールを学んでいく必要があります。

「文の組み立て方」「自立語」「付属語」「用言の活用」など、普段それらを意識することがないために、文法という複雑な仕組みに頭を悩ませてしまいます。

しかし、文法のきまりを覚えて問題に慣れることができれば、文法は比較的点数が取りやすい単元でもあります。

国語の問題の中でも、これならできるという単元があれば、皆さんの強みにもなるかもしれませんね。

古文、漢文が苦手

古文や漢文は、現在私たちが使っている話し言葉とは異なる言い回しが使われ、慣れない表現にとまどう人も多いでしょう。

例えば古文では、現在の日本では使われない「歴史的仮名遣い」を現代仮名遣いに直して意味を理解する必要があります。
また、「あやし（不思議だ）」「めでたし（すばらしい）」のように、現代の言葉と形は似ているものの、古文では違った意味で使われる言葉などもあり、こうした言葉の意味を理解しておかないと、古文で書かれている文章の意味を間違って理解してしまうこともあります。

漢文では、主語と述語の順番が現代文とは逆になっており、「レ点」「一・二点」などのルールを理解して文章を読み解く必要があります。

このように、古文や漢文では、現代文の学習とは異なる学習や理解が求められます。
これらの学習を習得するためには、基本的な語彙や文法の学習に加え、文脈や文化的背景を学ぶことも重要になります。

こうした学習は、国語であっても外国語を学ぶ時の感覚に近く、新しい知識を身につけることに抵抗を感じて古文や漢文を苦手に感じてしまう人が多くいます。

以上のように、中学校での国語は「より高度な長文の文章の読解が必要になる」「現代文の文法ルールを理解する」「古文、漢文などの知識が求められる」など、国語の高い技術が必要となります。

こうした複雑な国語力の必要性が、中学生の国語の苦手意識を持たせる原因となっています。

「長文読解問題」で成績を上げるためのコツと勉強法

国語学習の中でも長文の読解問題に時間を割いて勉強する人は少ないかもしれませんね。
「どのように勉強したらいいのかわからない」「数学などと違って正解がわかりにくい」などが、その要因かもしれません。

長文の文章を読み解くためには、それを読み進めるためのコツがあります。
文章の種類に応じて、どんなことに注意して読めばいいのかがわかれば、きっと今まで以上に文章が理解できるようになるでしょう。

中学校で出題される長文問題では、大きく分けて「物語や小説、随筆文などの文学的な文章」と「説明文や論説文などの説明的な文章」の2種類があります。

下記では、それぞれの文章に適した読解のコツを記していきます。

物語や小説、随筆文などの文学的な文章の読解のコツ

物語や小説では、話の中心となる登場人物たちがさまざまな行動をして話を展開させることで、読み手に感情の移入を促したり、新しい視点を提供したりします。
また、内容によっては読み手への教訓を含むこともあり、読み手の興味をひきつける力を持っています。

随筆文では、作者の個人的な見解や経験に基づくストーリーが書かれることが多く、日常の出来事、旅行記、人物に対する評価、趣味に関する話題など、さまざまなテーマが取り上げられます。随筆は、自由な形式と親しみやすい語り口で書かれるため、著者の考え方や表現のスタイルを学ぶことができます。

上記のような文学的文章を読む際には、下記のことに注意しながら文章を読み進めましょう。

感情を表す言葉に注目して登場人物の気持ちを読む

文学的文章を読む際は、登場人物の感情や心情を理解することが重要です。

感情を表す言葉に注目し、文中で使用されている形容詞や副詞に注意を払い、それが登場人物の感情をどのように表しているかを考えます。
例えば、「激怒した」という表現は怒りを示しますが、「落ち着いた」という言葉は平穏や安心を表します。こうした感情がわかる言葉に注目して読むようにすると、登場人物の感情の変化がわかるようになります。

登場人物の行動を分析して感情を推測する

登場人物がどのような行動を取るかを見て、その背後にある感情を推測します。
人物が誰かを助けたり、何かを破壊したりする場面では、それぞれ同情や怒りなどの感情が動機になっている可能性があります。

対話を通じて感情を理解する

登場人物がどのように話すか、どんな言葉を選ぶかに注目するようにします。
声のトーンや話し方からも、その時の感情を読み取ることができます。
例えば、怒っている人物は声が大きくなったり、悲しいときは声が震えたりするようなことで感情が読み取れるようになります。

文脈を考慮する

物語の状況や他の登場人物との関係性を理解することで、個々の行動や発言が持つ感情的な背景をよりよく把握できるようになります。こうした背景を理解することで、なぜその感情が生じるのかを把握する手助けになります。

物語や小説、随筆文などの文学的な文章を読む際には、あらすじを理解する以外にも、上記のように登場人物の感情を読むことで、物語に書かれたイメージをより鮮明に理解できるようになります。

文学的な文章では「登場人物の関係」「時間の経過や話の中の出来事」「心情の表し方」「筆者の考え」などに注目し、頭の中で思い描く映像に登場人物の感情を加えて物語を読むことで、物語の展開がより鮮明になっていくことでしょう。

説明文や論説文などの説明的な文章の読解のコツ

説明文は、事実や情報を明確に伝えることを目的とし、読み手に対して特定の事柄について筋道を立てて説明がされています。
説明文は、客観的であることが求められ、個人的な意見や感情を含まないようにするのが一般的です。

論説文は、特定の問題やトピックについての意見や立場を論じることを目的とし、読者を説得するために、論理的な議論や証拠、例示を用いて筆者の主張を表現しています。
論説文は、新聞の社説などで見られることが多くあります。

説明文では、個人的な意見や感情を含まないように事実のみを説明するのに対し、論説文では、論理的な証拠に基づいて筆者の主張を述べるという大きな違いがあります。

上記のような説明的な文章を読む際には、下記のことに注意しながら文章を読み進めましょう。

話の主旨を把握する

説明的な文章では、その文章が何について説明しているのか、その主旨を把握することが重要です。

多くの文章では、導入部に主旨が提示されています。最初の数行または最初の段落を注意深く読み、文章がどのようなトピックや問題に焦点を当てているのかを把握します。

また、結論部分も主旨を理解するのに役立ちます。文章の最後に筆者がどのような結論や提言をしているかを見ることで、文章全体の目的が明確になることがあります。

文章の中に書かれた情報を整理する

説明文を読む際は、提示された情報やデータを整理し、どのようにその事柄を説明しているのかを理解するようにします。

論説文では、主張を支持する論拠や証拠がどのように組み立てられているかを注意深く読み取るようにします。

こういった情報の整理のためには、書かれた文章から主要なポイントやキーワードを抜き出してメモをすることで、重要な情報を視覚的に強調することができます。
これは特に、長い文章や複雑な内容を処理する際に役立つことでしょう。

筆者が伝えている論理を理解する

筆者が伝えたい論理を理解する場合、まず注目すべきことは「原因」と「結果」の関係です。

文章中で、ある事実やデータが示された後、それによって何が起こったか（または起こりうるか）を追うようにします。
例えば、「雨が降ったから、試合が延期された」という文は、雨（原因）と試合延期（結果）の関係を示しています。

こうした事象の因果関係や証拠がどのように示されているかを把握することで、筆者が読み手に何を伝えようとしているのかを分析することができます。

以上のように、説明的な文章を読む際は、最初と最後の部分に特に注目しながら話の主旨を理解し、文中の情報を整理したうえで筆者が伝えていることは何か、その論理を理解していくことがポイントです。

長文読解問題」で成績を上げるための勉強法

今まで見てきた「長文読解問題」で成績を上げるためのコツをうまく活用して国語の成績を上げていくためには、どんな勉強をしていけばいいのでしょうか。

国語の読解問題の勉強の仕方がわからずに悩んでいる人は、下記をぜひ参考にしてくださいね。

文字を読む習慣をつけよう

教科書の内容から出題される定期テストと違って、学力テストや高校受験などで出題される国語の長文問題は初見の文章であることが多いでしょう。

こうした初見の長文の文章を決められた時間内に読んで内容を理解することは、文字を読む習慣のない人には困難に感じるものです。

特に、説明文や論説文などの説明的な文章は読むことを苦手とする人も多くいます。

身近な雑誌のコラムや新聞の社説など、読みやすいものからでいいので読むことが習慣になるように意識し、国語の長文問題がスムースに読めるようになるためのスキルを身につけていきましょう。

段落ごとの要約をノートに書き記す

長い文章を読む際は、一つの段落を読み終えるたびに、その段落の主要なポイントをノートに簡単に要約してみましょう。

なんとなくこんなことを言っているのだろうというのを把握することはできても、長い文章を読み進めていくうちに、最初の方に書かれていたことを忘れて途中で話の内容があやふやになり、結局なにが書かれていたのかよくわからないまま読み終えるということが、長文の文章を読む際には起こりがちです。

また、要約をノートに書くことで、文章の全体的な流れがつかみやすくなり、記憶の定着化や可視化ができるようになります。

「文字を読む習慣をつける」際に読んだ文章でもいいので、こういった段落ごとの要約をする癖をつけて、長文の読解力を伸ばしていきましょう。

語彙力を強化する

文章を読み進めていく際に、初めて知った言葉があれば、辞書を使って意味を調べ、例文とともにノートに記録して、語彙を増やしていきましょう。

特に教科書に出てくる新しい言葉は、中学生の皆さんが覚えておくのに相応しい言葉です。

国語の授業の前の予習としてこうした作業をしておけば、国語の授業の理解がより深まることでしょう。

読解問題を解く練習をする

学校の教科書や参考書にある読解問題を定期的に解いてみましょう。また、過去のテスト問題を使って実際のテスト形式で練習することも有効です。

教科書に載っている文章の最後には、その文章でどんなことを理解するべきか、具体的な学習内容が記されています。

例えば、小説の後であれば「登場人物の思いがどのように変わっていくのか会話や行動から探ってみよう」と書かれていたり、論説文の後であれば「筆者の研究でわかったことは何かを確認してみよう」などと書かれていたりします。

こうした学習内容をこなしていくことで、定期テストの対策をしたり、入試でも良い点数を取れたりする練習に繋がっていきます。

問題を数多く解いていくことは、問題を解くためのコツをつかむ方法でもあります。

こういった長文読解問題を解く練習をすることは、国語の成績を上げていくことに繋がっていきます。

以上、「長文読解問題」で成績を上げるための勉強法について解説しましたが、上記での勉強法でもわかるように、長文読解問題で点数を上げていくためには、テスト前の一夜漬けの勉強でなせるものではありません。

日頃から文字を読むことに対して慣れを持ったり、文章の読み方を習得したりしていく必要があります。

短い時間でもいいので、毎日の学習の中に国語の長文読解を学習する時間を割り当て、習慣化してみてはいかがでしょうか。

文法に強くなるための勉強法

国語の成績を上げるためには、文法の勉強もしっかりとしておきましょう。

国語の授業で毎回扱うものではないため、あまり重要視せずに学習をおろそかにすると点数を逃してしまいます。

文法を学習する際には、下記の勉強をしていきましょう。

文法の基本のルールを理解しよう

文法が苦手な場合は、基本的な文法のルールから学習し始めることが重要です。

動詞の活用形、名詞、形容詞、助詞の使い方など、基本的な文法事項をしっかりと把握しましょう。これには、教科書や文法について説明された参考書を活用するのが良いでしょう。

もし、小学生の時に使っていた国語の教科書や参考書などがあれば、まずはそこから復習することも有効です。

小学生の時に使用していた国語の教科書で文法ルールの大枠をおさらいし、徐々に中学校で学習する内容を理解することで、文法の整理をつけやすくすることができます。

もしも新たに参考書を購入する場合は、自分にとって内容が理解しやすいか、見た目でもわかりやすい書き方になっているかに注目して選ぶようにしましょう。

問題集を解いてみよう

文法問題は読解問題と比べると正解不正解が分かりやすく、学習がしやすい単元でもあります。

問題集で出題された問題を反復練習することで、正解を導くコツがわかるようになってきます。

ドリルやワークブックなどを通じて、さまざまなタイプの問題を解いてみましょう。
そして、間違えた問題は、理解が深まるまで何度も解き直して、文法のルールを定着化するようにしましょう。

古文に強くなるための勉強法

古文では、現代文とは違う歴史的仮名遣いによる言い回しや言葉に慣れていくことが必要となります。

ただし、長文読解問題に比べると学習内容が平易であるため、点数を取りやすい単元でもあります。

古文を学習する際には、下記の勉強を行うようにしましょう。

教科書を音読する

歴史的仮名遣いに慣れていくためには、その言い回しや単語に積極的に触れていくことで脳に定着するようになります。

教科書に書かれた古文の文章の音読を何度でもすることで、歴史的仮名遣いによる表現や、古文に使われている単語に慣れてくることでしょう。

現代語訳ができるようにする

教科書に載っている古文で使われている歴史的仮名遣いによる表現や単語の意味を理解しておくことで、高校受験で出題される古文の文章でも現代語訳がスムーズにできるようになります。

現代の言葉と形は似ているものの、古文では違った意味で使われる言葉に注意をはらい、文章全体を現代語訳にできるように練習していきましょう。

また、その際、古文では主語が省略されて書かれているため、主語を補って現代語訳をしていく必要があることを覚えておきましょう。

漢文に強くなるための勉強法

古文と同様に、漢文も一定のルールを覚えることでテストでも点数が取りやすくなっています。

ルールさえ覚えてしまえば漢文は問題が解けてしまう場合が多いため、点数の取りこぼしがないように学習をしておきましょう。

「返り点」の決まりを覚えよう

返り点とは、漢文を読みやすくするためにつけられた「レ点」「一、二点」などの記号のことで、「レ点」は、一文字だけを下から上へ戻って読むための記号、「一・二点」は、下に位置する一点から始まり、上にある二点へ戻るために用いられる記号です。

このような記号が付けられた漢文は「訓読文」と呼ばれ、漢字だけの文章に送り仮名や返り点をつけて日本語として読みやすくしています。

こうした「返り点」のルールを理解しておくことで、漢文がスムースに読めるようになってきます。

「書き下し文」にする練習をしよう

「書き下し文(かきくだしぶん)」とは、「訓読文」をひらがなと漢字をつけて書き直したもので、現代の日本語に近い文になっている文のことです。

「返り点」の決まりがわかることで「訓読文」が読めるようになるため、あとは「書き下し文」としてそれを書くことで、意味の分かりやすい文章が完成します。

「書き下し文」を書く際は、「送り仮名をひらがなにする」「日本語の助詞・助動詞となる漢字はひらがなにする」「『而』『於』『乎』『于』『矣』『焉』『也』『兮』などの置き字となる漢字は読まない」などの原則に従って直していくようにします。

こうした書き下し文にする練習も慣れが必要です。

漢文が苦手な方は、「返り点」の決まりや「書き下し文」に直す練習を繰り返してみましょう。

まとめ

今回の記事では「中学生が国語を苦手とする理由」「長文読解問題で成績を上げるためのコツと勉強法」「文法・古文・漢文に強くなる勉強法」について解説しました。

数学や英語と違って、国語はどんなふうに勉強したらいいのか分からないと感じるかもしれませんが、文章を理解する力がなければ数学でも英語でも何を問われているのかを理解することが難しくなってしまいます。

読解力は、社会や理科なども含め、すべての教科を理解していくためにも大切な能力となります。

国語の勉強は難しく感じるかもしれませんが、日々の学習習慣の中に国語の勉強を取り入れることで、高校受験の際にも成果が発揮されることでしょう。

初見の長文の文章や古文・漢文問題にも恐れない力をつけて本番に備え、高校入試の合格を勝ち取っていきましょう。