【中学生】参考書・問題集の選び方|自分に合う教材はこう選ぼう!
「本屋に行ったけど、種類が多すぎてどれを選べばいいかわからなかった」
「とりあえず有名そうな問題集を買ったけど、難しくて全然進められなかった」
参考書や問題集を選ぶときに、こういう経験をしたことがある中学生はとても多くいます。
「どれでもいいか」と手に取ったものを買ってみたら、1週間で本棚に眠ってしまった。
そういう失敗も、決して珍しくありません。
参考書・問題集選びは、「なんとなく」でやってしまいやすい作業です。
でも、選び方を間違えると、どれだけ勉強しても成果が出にくくなります。
逆に、自分に合う教材を選べれば、同じ時間でも成果がぐっと変わります。
ここでは、中学生が参考書・問題集を選ぶときに使える、具体的な判断基準を紹介します。
「何を見ればいいか」「どう判断すればいいか」を順番に説明していくので、読み終わったあとには、本屋で何を確認すればいいかがはっきりとわかる状態になっているはずです。
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目次
参考書・問題集は「どれでもいい」で選ぶと失敗する

とりあえず有名な教材を選んでしまう
本屋に行くと、「人気No.1」「受験生の定番」といったポップがついた問題集がたくさん並んでいます。
有名な教材を選ぶのは、「これを使えば大丈夫」という安心感があるからです。
しかし、有名な教材が「自分に合う教材」とは限りません。
たとえば、中学3年生の受験対策向けに作られた問題集を、まだ基礎が固まっていない中学2年生が使ったとします。
問題が難しすぎて、最初の数ページで手が止まってしまいます。
「有名なのにぜんぜんわからない」という状況になりますが、問題集が悪いわけではありません。
レベルが合っていなかっただけです。
「有名かどうか」は、その問題集の品質を保証しますが、「自分に合うかどうか」とは別の話です。
有名な教材でも、自分のレベルや目的と合っていなければ、使いこなすことができません。
友達と同じ教材を選んでしまう
「○○ちゃんがこれ使ってるって言ってたから、自分も買おう。」
友達と同じ教材を選ぶのは、ある意味で合理的に見えます。
使った人の感想を参考にしているので、完全に外れということは少ないです。
ただし、友達に合う教材が、自分に合うとは限りません。
友達の現在の学力、苦手な単元、どの教科を強化したいかは、自分と同じではないからです。
たとえば、数学が得意な友達が「この問題集がわかりやすかった」と言っても、数学が苦手な自分には難しすぎることがあります。
参考にすること自体は悪くありませんが、「友達が使っているから」だけで決めてしまうのは危険です。
最終的には自分で中身を確認して判断することが必要です。
自分のレベルに合っていない教材を使ってしまう
「難しい問題集を使えば、力がつきそう」という気持ちはわかります。
しかし、自分のレベルより大幅に難しい教材を選ぶと、多くの問題が解けないまま進むことになります。
解けない問題が続くと、解説を読んでも意味がわからないことが増えていきます。
その状態が続くと、「自分は勉強ができないんだ」という間違った判断につながりやすいです。
逆に、自分のレベルより大幅に簡単な教材を選んでも、新しく覚えることが少なく成長につながりません。
「全部解けて当たり前」の問題集をやり続けても、できることが増えていかないのです。
教材のレベルが合っていないことは、選ぶ段階では気づきにくいです。
だから、選び方の基準を知っておくことが重要になります。
これら3つの失敗に共通するのは、「自分の今の状態」を基準にせず、外側の情報だけで選んでしまっていることです。
教材は、使う人に合っていて初めて効果を発揮します。
だから、選び方が結果を左右するのです。
自分に合う教材は「この3つ」で選ぼう

① 解ける問題が7割くらいあるレベルを選ぶ
教材を選ぶときの最も重要な基準は、「自分が解ける問題がどのくらいあるか」です。
目安は、パラパラと見たときに7割くらいの問題が「解けそう」または「解いたことがある」と感じられるレベルです。
なぜ7割なのかというと、「解ける問題が多すぎても少なすぎてもいけない」からです。
解ける問題が3割以下だと、わからない問題が続きすぎて、解説を読んでも理解できないことが増えます。
やる気が続かなくなり、途中で止まりやすくなります。
解ける問題が9割以上だと、新しく学ぶことが少なすぎます。
できることを確認するだけで終わってしまい、成長につながりにくいです。
7割程度であれば、「だいたいわかるけど、知らないことも確実にある」という状態です。
知っていることを土台にしながら、新しいことを少しずつ積み上げられる、最も成長しやすいバランスです。
具体的な確認方法: 本屋で問題集を手に取ったら、最初のページではなく「中間あたりのページ」を開きます。 最初のページは簡単に設定されていることが多いので、中間を見るほうが実態に近いレベルがわかります。 そのページの問題を見て、「この問題、なんとなく解き方がわかる」と思えるものが7割以上あれば合格です。 「見たこともない問題ばかり」なら、自分にはまだ難しすぎます。
② 解説を読んで理解できるかで判断する
問題が解けなかったとき、解説を読んで「なるほど」と思えるかどうかも、教材選びの重要な基準です。
解説が理解できなければ、間違えた問題から学ぶことができないからです。
解説の質は、問題集によって大きく異なります。
「答えだけ書いてある」「途中の式が省略されている」「説明が短すぎてなぜそうなるのかわからない」という問題集は、初心者や基礎が固まっていない人には向きません。
一方、「なぜそうなるのか」「どういう考え方で解くのか」が丁寧に説明されている問題集は、解き方から学べるので成長につながりやすいです。
具体的な確認方法: 本屋で問題集を手に取ったら、あえて「難しそうな問題」を1問だけ選び、その解説ページを読んでみます。 読んで「なんとなく言っている意味がわかる」と感じれば、その問題集の解説のレベルは自分に合っています。 「書いてあることの意味がまったくわからない」なら、解説が難しすぎるか説明が不足しているので、別の問題集を探しましょう。
③ 1冊やりきれる量かを確認する
問題集を選ぶときに見落とされやすいのが、「量が自分に合っているか」です。
問題数が多ければ多いほどよいと思いがちですが、多すぎる問題集は途中で止まる原因になります。
たとえば、1日2ページずつ進めるとして、問題集が200ページあれば100日かかります。
テストまで30日しかない場合、どう考えても終わりません。
「いつか終わるだろう」と始めても、ゴールが見えないまま途中で止まってしまいます。
具体的な確認方法: 問題集の総ページ数を確認して、「1日何ページ進めるか」で割り算します。 テストまでの日数、または使いたい期間の中で終わらせられる量かどうかを確認します。 たとえば、テストまで3週間(21日)あって、1日2ページ進める場合、42ページ以内の問題集なら現実的に終わらせられます。 「この期間で終わらせられる」と思えない量の問題集は、最初から選ばないことが大切です。
レベルが合っていない教材の見分け方

難しすぎる教材の特徴
買った問題集が難しすぎると、次のような状態になります。
最初の数問で手が止まってしまいます。 解説を読んでも「なぜそうなるのか」がわからず、「答えを丸写しするしかない」状態になります。
1ページ進めるのに30分以上かかって、「全然終わらない」という焦りが生まれます。
問題を見るだけで「無理だ」という気持ちになって、問題集を開くのが嫌になっていきます。
これらは「頑張りが足りない」のではなく、「教材が今の自分には難しすぎる」サインです。
このサインが出たら、より基礎的な問題集に切り替えることを検討しましょう。
簡単すぎる教材の特徴
逆に、問題集が簡単すぎると、次のような状態になります。
ほとんどの問題がすらすら解けて、考える必要がほとんどありません。
「全部できた」という満足感はあるけれど、新しく覚えたことや、理解が深まった感覚がありません。
同じ問題集を繰り返しても、テストの点数に変化が出にくいです。
「解けた」という感覚は大切ですが、それだけでは成長にはつながりません。
「少し考えれば解ける問題」と「まったく考えなくても解ける問題」は別物です。
ほとんどの問題を考えずに解けてしまうなら、もう1段階難しい教材に切り替えるタイミングです。
途中で止まってしまう教材の共通点
「始めたけど途中で止まってしまった」問題集には、いくつかの共通点があります。
1つ目は、解説が不親切で、間違えた問題から学べないことです。
解説を読んでも理解できないと、×がついた問題をやり直す気力が続きません。
2つ目は、問題の量が多すぎて、終わりが見えないことです。
「いつになったら終わるんだろう」という気持ちは、続ける意欲を削っていきます。
3つ目は、自分の目的とずれた内容が多いことです。
定期テスト対策がしたいのに、入試対策問題が多い問題集を使っていたり、苦手な単元とは別の単元ばかり出ている問題集を使っていたりすると、「やっても意味がない」という気持ちになりやすいです。
途中で止まってしまうのは意志が弱いからではなく、問題集が自分の状況に合っていないことがほとんどです。
目的別|おすすめの教材の選び方

基礎からやり直したい人の選び方
定期テストで思うように点が取れていない、授業の内容がよくわからないという状態から始める場合、まず「今の教科書レベルの内容をやさしく説明してくれる問題集」を選ぶことが先決です。
選ぶときに見るポイントは次の3つです。
まず、説明と問題がセットになっているかどうかを確認します。
「説明を読む→問題を解く」という流れが1冊の中でできる教材は、基礎からやり直すのに向いています。
問題だけが並んでいる問題集は、ある程度内容を知っている人向けなので、基礎からの場合は不向きです。
次に、1単元が見開き2ページ程度でまとまっているかを確認します。
1単元が長すぎると、途中で疲れて止まりやすくなります。
コンパクトにまとまっている教材のほうが、基礎を一つひとつ確認しながら進めやすいです。
最後に、図や表が多く使われているかを確認します。
文字だけの説明より、図や表を使って視覚的に理解できる教材のほうが、初めて学ぶ内容や苦手な内容を理解しやすいです。
定期テストで点を取りたい人の選び方
定期テストの点数を上げることが目的の場合、選ぶべき問題集の条件は「学校の授業・教科書の内容に沿っていること」です。
定期テストは、基本的に学校の授業で習った内容から出題されます。
入試に特化した問題集や、応用問題が中心の問題集は、定期テスト対策には遠回りになります。
選ぶときのポイントは2つです。
1つ目は、学校で使っている教科書の出版社(東京書籍・光村図書・啓林館など)に対応した問題集を選ぶことです。
教科書に対応している問題集は、授業で学ぶ内容と問題のテーマが一致しているので、テスト範囲に絞って勉強しやすくなります。
2つ目は、基本問題と標準問題が中心になっているものを選ぶことです。
難問・応用問題が多い問題集は、定期テストのレベルとずれていることがあります。
「基本」「標準」「発展」などと問題がレベル別に分かれている問題集であれば、まず基本と標準だけを徹底して解くという使い方ができます。
応用問題に強くなりたい人の選び方
基礎・標準問題はだいたい解けるけれど、難問や応用問題になると手が出ないという場合、選ぶ問題集の条件は「思考力を問う問題が多いこと」です。
ただし、応用問題に挑戦する前に確認してほしいことが1つあります。
基礎・標準問題を解いたとき、解き方を「自分の言葉で説明できる」状態になっているかどうかです。
「なんとなく解けた」という状態のまま応用問題に進むと、少し条件が変わっただけで対応できなくなります。
「解き方の理由がわかっている」状態になってから、応用問題集に移ることをおすすめします。
応用問題集を選ぶときのポイントは、「解説が詳しいかどうか」です。
応用問題は、解法のアプローチが複数ある場合も多くあります。
「なぜこの解き方を選ぶのか」「別の解き方はないか」まで解説してくれる問題集は、思考力を伸ばすのに向いています。
買う前に必ずチェックしたい3つのポイント

実際に数ページ解いてみる
問題集は、必ず本屋で実際に中を確認してから買いましょう。
表紙やタイトルだけで選ぶのは、中身を一切確認せずに買うのと同じです。
本屋では、次の手順で確認します。 問題集を手に取ったら、中間あたりのページを開きます。
そのページに載っている問題を、頭の中で解いてみます。
「解けそう」か「見たことのある形の問題か」を感じ取るだけで十分です。
実際に紙に書いて解く必要はありません。
この「頭の中で解いてみる」作業を2〜3ページ分やってみて、7割程度が「できそう」と感じられれば合格です。
「全然わからない」「全部簡単すぎる」と感じる場合は、別の問題集を選びましょう。
解説の分かりやすさを見る
問題集を選ぶときに、解説のページを飛ばして確認しない人は多くいます。
しかし、解説の質は問題集を選ぶうえで最も重要なポイントのひとつです。
解説ページを開いて、次のことを確認しましょう。
答えだけでなく、「なぜその答えになるのか」の説明が書かれているかどうかを見ます。
途中の計算や考え方のプロセスが省略されていないかどうかを確認します。
説明の文章が読んでわかる言葉で書かれているかどうかを確認します。
解説が充実している問題集は、間違えた問題を自分で解決できます。
解説が薄い問題集は、間違えたときに「なぜ違うのか」がわからないまま進むことになります。
解説のページに時間をかけて確認することが、問題集選びの失敗を防ぎます。
続けられそうかを確認する
問題集を選ぶ最後のチェックポイントは、「これを毎日続けられそうか」という感覚です。
感覚的な話に聞こえますが、これは非常に重要です。
次の3点を確認してみましょう。
1点目は、1回分の量が適切かどうかです。
「1日1ページ」「1日1単元」のように、1回あたりの量が決まっている問題集は、毎日続けやすいです。
1回分が多すぎると、「今日は時間がないから無理だ」という日が増えて、途中で止まりやすくなります。
2点目は、レイアウトが見やすいかどうかです。
文字が小さすぎる、ページが情報でぎっしりしている、図や表がなくて読みにくいと感じる場合、毎日開く気持ちになりにくいです。
「見た目で読む気がする」という感覚も、続けるうえで大切なポイントです。
3点目は、自分の目的と内容が合っているかどうかです。
定期テスト対策がしたいのに、入試向けの難問が多い問題集では、「やっても意味がある気がしない」という感覚になりやすいです。
「これをやれば目的に近づける」と感じられる問題集を選ぶことが、続けるための土台になります。
教材を選んだあとにやるべきこと

1冊をやりきることを優先する
問題集を選んだあとは、まずその1冊を終わらせることに集中します。
1冊を終わらせることで、その教科の全体的な構造が頭に入ります。
途中で別の問題集に切り替えると、中途半端な知識が増えるだけで、どの教科も「なんとなくやった」状態になりやすいです。
「この問題集より、あっちのほうが良さそう」という気持ちになることはあります。
ただ、1冊やりきっていない段階で別の問題集に移ると、また最初からやり直すことになります。
結果的に、いくつも問題集を持っているのに、どれも途中までしか終わっていない、という状況になりがちです。
まず手元にある1冊を終わらせる。 それが次の教材選びの確かな基準にもなります。
間違えた問題を中心に復習する
問題集を1回通して解いた後は、間違えた問題だけを集中的にやり直します。
正解できた問題をもう一度解く必要はありません。
間違えた問題が、今の自分に足りていない部分を正確に示しているからです。
間違えた問題には、次のどれかの原因があります。
知識が足りなかった、解き方を知らなかった、計算や書き方でミスをした——この3つです。
原因を確認して、同じ間違いを繰り返さないように確認することが、問題集を使いこなすための最も重要なステップです。
途中で別の教材に変えない
問題集を使い始めると、「これで本当に大丈夫か」という不安が生まれることがあります。
そういうときに「もっと良い問題集があるかも」という気持ちになるのは自然です。
しかし、問題集を途中で変えることはおすすめしません。
問題集の効果が出るのは、1冊を通してやりきったあとです。
途中で変えると、どの問題集も効果を発揮しないまま終わってしまいます。
「この問題集を続けるべきか」と迷ったときの判断基準は1つです。
「解説を読めば理解できるか」どうかです。 解説を読んで理解できるなら、続けましょう。
解説を読んでも意味がわからない問題が多くなってきたなら、レベルが合っていない可能性があります。
そのときは、より基礎的な問題集に切り替えることを検討してください。
「途中で変えてはいけない」というルールを真面目に守りすぎて、まったく理解できないまま進み続ける必要はありません。
「続けても身につかない」と感じる状態が続いているなら、早めに基礎レベルの問題集に切り替えるほうが、長い目で見ると確実に近道です。
「もう少し簡単な問題集からやり直す」は、後退ではありません。
自分に合う教材を選び直すことは、正しい判断です。
まとめ
参考書・問題集は、選び方によって勉強の成果が大きく変わります。
「有名だから」「友達が使っているから」「なんとなく難しそうだから」という理由で選ぶと、使いこなせずに終わることがほとんどです。
今日から使える選び方のポイントを、最後にまとめます。
教材を選ぶ3つの基準:
- 解ける問題が7割くらいあるレベルを選ぶ
- 解説を読んで理解できるかを確認する
- 1冊やりきれる量かを確認する
買う前に必ずやること:
- 中間あたりのページを開いて、頭の中で解いてみる
- 解説のページを読んで、理解できる説明かどうか確認する
- 続けられそうか、レイアウトと量を確認する
選んだあとにやること:
- まず1冊を最後まで終わらせる
- 間違えた問題だけを集中的にやり直す
- 途中で別の問題集に変えない
今日、本屋に行く機会があれば、「中間のページを開いて7割解けそうか確認する」「解説のページを読んでみる」を実際にやってみてください。
それだけで、教材選びの精度がぐっと上がりますよ。
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