ダラダラと焦りを解消!中学生の冬休みの過ごし方ガイド

ダラダラと焦りを解消!中学生の冬休みの過ごし方ガイド
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冬休みに入ると、なぜか気持ちが落ち着かないことがあります。
朝起きるのが遅くなり、一日中部屋で過ごしているうちに夕方になって、「今日も何もしなかった」と焦りを感じる。でも次の日も同じように過ごしてしまう。そんな状態が続くと、「このままで大丈夫なのか」という不安が大きくなっていきます。

この記事では、冬休み特有のダラダラした状態と焦りがなぜ起こるのかを整理したうえで、冬休みが終わったときに後悔しにくい過ごし方を考えるための視点を紹介します。
完璧な冬休みを目指す必要はありません。
自分の状況に合わせて選べる考え方を知っておくことで、少し楽に過ごせるようになりますよ。

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目次

冬休み、ダラダラと焦りが同時に来るのはなぜ?

冬休み、ダラダラと焦りが同時に来るのはなぜ?

冬休みは夏休みとは違う難しさがあります。
ダラダラしてしまうのに、同時に焦りも感じるという矛盾した状態が起こりやすいのです。
この状態は、いくつかの要因が重なって生まれています。

休みが短いのに、何をすればいいか分からなくなる理由

冬休みは2週間程度しかありません。
短いからこそ「何かしないといけない」という思いが強くなるのですが、同時に「何から手をつければいいのか分からない」という状態にもなりやすいのです。

夏休みなら、最初の数日をダラダラ過ごしても「まだ時間がある」と思えます。
しかし冬休みは最初の数日がすぐに過ぎてしまい、気づいたときには残りが少なくなっています。
そうなると「もう間に合わない」という諦めと「でも何かしないと」という焦りが同時に存在する状態になります。

また、冬休みには年末年始の行事が含まれるため、実質的に自由に使える時間はさらに短くなります。
大掃除や親戚の集まり、お正月の準備など、自分の意思とは関係なく時間が埋まっていくことも、何をすればいいか分からなくなる一因です。

寒さと日照時間の少なさが気力に与える影響

冬は一年で最も日が短い季節です。
朝起きたときにまだ暗く、夕方4時半ごろにはもう外が暗くなり始めます。
この日照時間の短さは、実は気持ちに大きな影響を与えています。

人間の体は太陽の光を浴びることで活動モードに切り替わります。
冬は日照時間が短いため、体が本来の活動モードに入りにくくなっているのです。
さらに寒さも加わると、布団から出るのが億劫になり、体を動かすこと自体に抵抗が生まれます。

これは意志の問題ではなく、季節による生理的な影響です。
夏に比べて冬はもともと活動量が落ちやすい時期なのに、「やる気を出さないといけない」と自分に求めてしまうことで、できない自分を責める気持ちが生まれやすくなります。

年末年始の予定が生活リズムを乱しやすい背景

冬休みには年末年始という特別な時期が含まれています。
大晦日は夜遅くまで起きていたり、お正月は親戚の家に行ったりと、普段とは違う生活パターンになることが多くあります。

こうした予定は楽しい反面、生活リズムを崩す要因にもなります。
一度崩れたリズムを元に戻すのには時間がかかるため、冬休み後半になっても朝起きられない、夜眠れないという状態が続きやすくなります。

また、年末年始は家族との時間が増える時期でもあります。
普段は学校で過ごす時間が長いため、家族と長時間一緒にいることに慣れていない場合、それ自体がストレスになることもあります。
自分の部屋にいても家族の声が聞こえたり、「勉強しなさい」と言われたりすることで、落ち着いて過ごせないと感じる人もいるでしょう。

「ちゃんと過ごさなきゃ」という思い込みが焦りを強くする

冬休みに入る前、多くの人は「この休みを有意義に過ごそう」と考えます。
学校の先生や親からも「冬休みは復習の時間」と言われることが多く、「ちゃんと過ごさなければいけない」という思い込みが強くなります。

しかし、この「ちゃんと」という基準は曖昧です。
何時間勉強すればちゃんとなのか、どこまでやればちゃんとなのか、明確な答えはありません。
それなのに「ちゃんとしていない自分」は簡単にイメージできてしまうため、現状と理想のギャップが焦りを生み出します。

さらに、SNSで友達の投稿を見ると、勉強している様子や充実した時間を過ごしている様子が目に入ります。
他の人が頑張っているように見えることで、「自分だけが何もしていない」という焦りが強くなることもあります。

冬休みが短いからこそ起こる「考え方のズレ」

冬休みが短いからこそ起こる「考え方のズレ」

冬休みには特有の「考え方のズレ」があります。
このズレに気づかないまま過ごすと、焦りや後悔が大きくなりやすいのです。

「全部やらなきゃいけない」と思ってしまう心理

冬休みが短いと分かっているからこそ、「限られた時間で全部やらなきゃいけない」という思いが強くなります。
宿題、復習、予習、部活、趣味、家族との時間、友達との約束など、やりたいことややるべきことを全て冬休み中に詰め込もうとしてしまうのです。

しかし、2週間程度の休みで全てをこなすのは現実的ではありません。
それでも「全部やらなきゃ」と思ってしまうと、何から手をつければいいか分からなくなり、結局何も手をつけられないという状態になります。

この心理は、休みが短いからこそ「無駄にしてはいけない」という気持ちから生まれています。
時間が貴重に感じられるほど、その時間を完璧に使おうとするプレッシャーが大きくなるのです。

夏休みと同じ基準で考えてしまう危うさ

夏休みの経験があると、つい冬休みも同じように考えてしまいがちです。
「夏休みはこれだけできたから、冬休みもこれくらいはやらないと」と思ってしまうのですが、夏休みと冬休みでは条件が大きく異なります。

夏休みは1か月前後あるのに対し、冬休みは2週間ほどしかありません。
期間が大きく違うにもかかわらず、夏休みと同じ感覚で目標を立ててしまうと、達成できないのは当然なのに「自分はダメだ」と感じてしまいやすくなります。

また、夏休みは学年が上がったばかりで学習内容も比較的新しい範囲を扱いますが、冬休みは学年の途中であり、積み重なった学習内容の復習が必要になります。
扱う範囲の広さも異なるため、同じ基準で考えること自体が無理があるのです。

できなかったことばかりが残りやすい理由

冬休みは短いため、「やろうと思っていたのにできなかった」という経験が残りやすい特徴があります。
計画を立てても、年末年始の予定や体調の変化で予定通りに進まないことが多く、「できた」という実感よりも「できなかった」という記憶が強く残ってしまうのです。

人間の記憶は、達成したことよりも未達成のことを強く覚える傾向があります。
冬休みのように時間が限られていると、未達成のまま終わることが多くなるため、この効果がより強く働きます。

また、冬休みの最後には新学期が迫ってくるため、「あれもこれもやり残した」という焦りが強まります。
この焦りが「冬休みを無駄にした」という感覚につながり、実際にはいくつかのことを達成していても、それらが記憶に残りにくくなってしまうのです。

ダラダラしている自分を責めなくていい理由

ダラダラしている自分を責めなくていい理由

冬休みにダラダラ過ごしてしまうと、「自分はダメだ」と感じる人が多くいます。
しかし、ダラダラしてしまうことには理由があり、それは自分の性格や意志の問題ではないことがほとんどです。

やる気が出ないのは意志の弱さではない

「やる気が出ない」という状態は、意志が弱いから起こるわけではありません。
先ほど触れたように、冬は日照時間が短く気温も低いため、体が活動モードに入りにくい季節です。
これは生理的な反応であり、気持ちの持ちようだけで解決できるものではないのです。

また、学期中は毎日決まった時間に起きて学校に行くという強制的なリズムがあります。
このリズムがなくなる冬休みでは、自分でリズムを作らなければならず、それ自体が難しいことなのです。

さらに、冬休み前の12月は期末テストや行事で忙しく、心身ともに疲れが溜まっている時期です。
その疲れが冬休みに入ってから表面化し、何もする気が起きないという状態になることも珍しくありません。
これは体が休息を求めているサインであり、無視すべきものではないのです。

やる気がない日があっても冬休み全体は崩れない

「今日は何もできなかった」という日があると、「もう冬休み全体がダメになった」と感じてしまうことがあります。
しかし、一日ダラダラしたからといって、残りの日々も全てダラダラになるわけではありません。

冬休みは連続した一つの塊ではなく、それぞれ独立した日々の集まりです。
ある日に何もできなかったとしても、次の日は別の日であり、新しく始めることができます。
「昨日できなかったから今日もできない」という考え方は、実際には根拠がありません。

むしろ、何もしない日があることで、その後に少し動きやすくなることもあります。
休息は無駄ではなく、次に動くためのエネルギーを蓄える時間でもあるのです。

何もしない時間が持つ意味をどう捉えるか

「何もしない」という時間は、本当に無駄なのでしょうか。
実は、一見何もしていないように見える時間にも、意味がある場合が多いのです。

ぼんやりとスマホを見ている時間、好きな動画を見ている時間、布団の中で考え事をしている時間。
これらは「生産的」には見えませんが、心を休めたり、無意識のうちに頭の中を整理したりする時間として機能していることがあります。

常に何かをしていなければならないという考え方は、実は現代特有のものです。
休みは本来、日常から離れてゆっくり過ごすためのものであり、その時間を「勉強や自己改善に使わなければならない」と考える必要はありません。

ただし、何もしない時間が続いて自分が苦しくなっているなら、それは別の問題です。
何もしないことで楽になっているのか、それとも何もできない自分に苦しんでいるのか、その違いを見極めることが大切です。

冬休みが終わったときに後悔しにくい目標の考え方

冬休みが終わったときに後悔しにくい目標の考え方

目標を立てることは悪いことではありませんが、立て方や捉え方によっては、かえって苦しくなることがあります。後悔しにくい目標の考え方を知っておくと、冬休みを少し楽に過ごせます。

目標を立てること自体を目的にしなくていい

冬休みの初日に「目標を立てなきゃ」と考える人は多くいます。
学校でも「冬休みの目標を立てましょう」と言われることがあります。しかし、目標を立てることが目的になってしまうと、本末転倒です。

目標は、自分がどう過ごしたいかを明確にするための道具です。
道具である以上、必要なければ使わなくてもいいし、使いにくければ別の形に変えてもいいのです。

「目標を立てたほうが動きやすい」と感じるなら立てればいいし、「目標があるとプレッシャーになる」と感じるなら立てなくてもかまいません。
大切なのは、目標を立てたかどうかではなく、自分が冬休みをどう過ごしたかです。

達成できたかどうかで自分を評価しない視点

目標を立てると、どうしても「達成できたか、できなかったか」で自分を評価してしまいがちです。
しかし、この評価方法は自分を苦しめることが多いのです。

目標を達成できなかった理由はさまざまです。
体調を崩したかもしれないし、予想外の予定が入ったかもしれないし、そもそも目標の設定が現実的でなかったかもしれません。
それなのに「達成できなかった」という結果だけで自分を評価してしまうと、「自分はダメだ」という結論にしかなりません。

目標は、自分の行動を方向づけるためのものであって、自分の価値を測るためのものではありません。
達成できなかったとしても、その目標に向かって少しでも動いたなら、それは意味のあることです。

あとから見て「立ててよかった」と思える基準

では、どのような目標なら後悔しにくいのでしょうか。
一つの基準は、「立てたことで少しでも楽になったか」という点です。

目標を立てることで、「何をすればいいか分からない」という状態から抜け出せるなら、それは良い目標です。
逆に、目標を立てることでプレッシャーが増し、かえって動けなくなるなら、その目標は自分に合っていない可能性があります。

また、「達成できなくても許せる目標」も後悔しにくい目標の特徴です。
例えば「数学の問題集を3ページ進める」という目標よりも、「数学の問題集を開いてみる」という目標のほうが、達成できなかったときのダメージが小さくなります。

完璧を求める必要はありません。
「これくらいならできそう」と思える範囲で、少しだけ背伸びする程度が、ちょうどいい目標の大きさです。

途中で変えても問題ない目標の扱い方

目標は一度立てたら変えてはいけない、と思っている人がいるかもしれません。
しかし、状況は常に変わるものであり、目標もそれに合わせて変えていいのです。

冬休みの前半で「毎日2時間勉強する」という目標を立てたとします。
しかし実際にやってみると、2時間は長すぎて続かないと感じたなら、「毎日30分勉強する」に変えてもかまいません。
途中で変えることは、目標を諦めることではなく、自分に合った形に調整することです。

むしろ、合わない目標を無理に続けるほうが問題です。
「変えてはいけない」と思い込んで苦しむよりも、柔軟に調整しながら進むほうが、結果的に長く続けられることが多いのです。

目標は自分を縛るためのものではなく、自分を助けるためのものです。
助けになっていないと感じたら、遠慮なく変えていきましょう。

やる気がない日でも成立する過ごし方の考え方

やる気がない日でも成立する過ごし方の考え方

やる気が出ない日は誰にでもあります。そんな日でも、過ごし方の考え方を少し変えるだけで、自分を責めずに済むようになります。

「できる日」と「できない日」を分けて考えない

「今日はやる気が出る日だから頑張ろう」「今日はやる気がない日だからダラダラしよう」と、日によって完全に分けて考えてしまうと、やる気がない日が続いたときに何も進まなくなります。

実際には、一日の中でも気分は変動します。
朝は何もする気が起きなくても、午後になると少し動けるようになることもあります。
逆に、朝は調子が良くても、午後には疲れてしまうこともあります。

大切なのは、「できる」「できない」で日を分けるのではなく、「今この瞬間、少しでも動けそうか」を確認することです。
動けそうなら動けばいいし、動けなさそうなら無理に動かなくてもいいのです。

何かを足すより、減らすことで楽になる場合

やる気が出ないとき、「もっと頑張らなきゃ」と考えて新しいことを始めようとする人がいます。
しかし、すでにやるべきことで頭がいっぱいになっているときは、何かを足すよりも、減らすほうが効果的な場合があります。

例えば、宿題が5教科分あって全てが重く感じているなら、「今日は1教科だけやる」と決めてしまうのも一つの方法です。
5教科全てに手をつけようとして結局何もできないよりも、1教科だけでも終わらせたほうが、気持ちは楽になります。

また、「毎日やらなければならない」と思っていることを、「2日に1回でいい」に変えるだけでも、心の負担は減ります。完璧にやることよりも、続けることのほうが大切な場合も多いのです。

最低限これだけ整っていればいいという視点

「何もできない日」でも、最低限これだけは整えておくと、後々楽になることがあります。
それは、生活の基本的な部分です。

例えば、起きる時間と寝る時間をある程度一定に保つこと。これだけでも、生活リズムの崩れを最小限に抑えられます。
完全に同じ時間でなくても、「朝10時までには起きる」「夜12時までには寝る」という程度のゆるい基準でかまいません。

また、一日一食はしっかり食べることも大切です。勉強や運動をしなくても、食事だけは体を維持するために必要です。栄養バランスまで気にする必要はありませんが、何か食べることで、体調の急激な悪化を防げます。

これらは「最低限」の基準であり、これさえ守れば、あとは自由に過ごしてもいいのです。
全てを完璧にしようとするのではなく、守るべきラインだけを決めておくことで、気持ちに余裕が生まれます。

新学期が少し楽になる冬休みの使い方

新学期が少し楽になる冬休みの使い方

冬休みを新学期につなげるという視点で考えると、やるべきことの優先順位が見えてきます。
全てをやろうとするのではなく、新学期が楽になることだけに絞って考えてみましょう。

勉強面で「全部やらなくていい」整理の仕方

冬休みの宿題や復習は、全てを完璧にこなそうとすると時間が足りなくなります。
そこで、「全部やらなくていい」という前提で、優先順位をつけて整理してみます。

まず、提出が求められている宿題は優先度が高い学習です。
これは提出しないと成績に影響する可能性があるためです。
ただし、提出が求められている宿題でも、全てを丁寧にやる必要はありません。
分かる問題はさっと終わらせ、分からない問題は答えを見て理解する程度でもかまいません。

次に、自分が苦手だと感じている教科や分野の復習です。
得意な教科はある程度放っておいても大丈夫ですが、苦手な教科は少し触れておくだけでも、新学期の授業が理解しやすくなります。
ただし、苦手な範囲を全て克服しようとする必要はありません。
「ここだけは押さえておこう」というポイントを一つか二つ決めて、そこだけやるのもいい方法です。

予習は、余裕があればやればいい程度のものです。
新学期が始まってからでも間に合うので、冬休み中に無理にやる必要はありません。

生活面で意識しておくと助けになるポイント

新学期が始まると、再び毎日学校に通う生活が始まります。
そのときに少しでも楽に切り替えられるよう、冬休み中に意識しておくといいポイントがあります。

一つは、冬休みの最後の2〜3日で、少しずつ学校がある日の生活リズムに戻していくことです。
いきなり学校の時間に起きるのは難しいので、毎日30分ずつ早く起きるようにするなど、段階的に調整します。

また、制服や持ち物を前日に準備する習慣を、冬休みの最後の日だけでもやっておくと、新学期初日の朝が楽になります。
久しぶりに制服を着ると、サイズが合わなかったり、冬服の場所が分からなかったりすることもあるので、余裕を持って確認しておくと安心です。

学校の時間割を確認し、教科書やノートを準備しておくことも大切です。
冬休みの間に机の上が散らかっていることも多いので、最低限、学校に持っていくものをまとめておくだけでも、新学期のスタートがスムーズになります。

気持ちの面で不安を引きずらないための考え方

冬休みが終わりに近づくと、「宿題が終わっていない」「何もできなかった」という不安が大きくなることがあります。
この不安を引きずったまま新学期を迎えると、気持ちが重いまま学校生活が始まってしまいます。

不安を引きずらないためには、「できなかったこと」よりも「できたこと」に目を向ける練習が有効です。
たとえ宿題が全部終わっていなくても、「半分は終わった」と考えることができます。
何も勉強しなかったとしても、「ゆっくり休めた」と捉えることもできます。

また、「新学期が始まってからでも取り戻せる」という視点を持つことも大切です。
冬休みに全てを完璧にする必要はなく、新学期が始まってからでも、少しずつ調整していけばいいのです。

冬休みは一つの区切りですが、人生全体で見れば小さな期間に過ぎません。
ここで完璧にできなかったからといって、全てが終わるわけではないのです。

冬休みを「無駄だった」と感じにくくするために

冬休みを「無駄だった」と感じにくくするために

冬休みが終わったとき、「無駄だった」と感じてしまうと、次の休みも同じように過ごしてしまうのではないかという不安が生まれます。
無駄だったと感じにくくするための視点を持っておくことは、今後の休みの過ごし方にもつながります。

できなかったことより、残ったものに目を向ける

冬休みが終わると、「宿題が終わらなかった」「勉強できなかった」「ダラダラしてしまった」という反省ばかりが浮かびがちです。
しかし、できなかったことを数えても、気持ちが沈むだけで何も変わりません。

そこで、視点を変えて「この冬休みで得たもの」に目を向けてみます。

例えば、

  • 宿題を全部終わらせることはできなかったけれど、苦手な数学の問題を少し理解できた。
  • 一日中ゲームをしていたけれど、そのゲームを通して友達とつながることができた。
  • 何もしない日が続いたけれど、そのおかげで疲れが取れた。

こうした「この冬休みで得たもの」は、確かに存在しているものです。

できなかったことは目立ちやすく、残ったものは見えにくいという特徴があります。
意識的に残ったものを探すことで、冬休み全体の印象が変わってきます。

冬休みの過ごし方は一つじゃない

「冬休みはこう過ごすべき」という正解はありません。
勉強をたくさんする人もいれば、ゆっくり休む人もいます。
家族と過ごす人もいれば、一人の時間を大切にする人もいます。
どれが正しいということはなく、自分に合った過ごし方があるだけです。

SNSで他の人の投稿を見ると、みんな充実した時間を過ごしているように見えるかもしれません。
しかし、投稿されているのは、その人の冬休みのごく一部です。
投稿していない時間には、ダラダラ過ごしていることもあるでしょうし、苦しんでいることもあるかもしれません。

他の人と比べて自分の冬休みを評価する必要はありません。
自分が冬休みをどう過ごしたかったのか、そして実際にどう過ごしたのか、その間にどれくらいの差があるのかを冷静に見ることのほうが大切です。

新学期はここから立て直せるという視点

冬休みが「無駄だった」と感じても、それで全てが終わるわけではありません。
新学期が始まれば、また新しいスタートを切ることができます。

冬休みにできなかったことは、新学期に少しずつやっていけばいいのです。
宿題が残っていれば、始業式の後に提出すればいいし、復習ができていなければ、授業を丁寧に聞いて取り戻せばいいのです。

冬休みは一つの区切りですが、学校生活は続いていきます。
ここで完璧にできなかったとしても、これから立て直せる余地はいくらでもあります。

「冬休みを無駄にした」という思いは、実は「完璧な冬休みを過ごせなかった」という思いです。
しかし、完璧な冬休みなど存在しません。
自分なりに過ごした冬休みを、そのまま受け入れることから、新学期は始まります。

冬休みが終わったとき、「こう過ごせばよかった」と思うことはあるでしょう。
それは次の休みに活かせばよい経験です。
今回の冬休みは、次の春休みや夏休みのための練習だったと考えることもできます。

大切なのは、冬休みを完璧に過ごすことではなく、冬休みから何かを学び取ることです。
たとえダラダラと過ごしてしまったとしても、「ダラダラしてしまう自分」を知ることができたなら、それは一つの学びです。
その学びを次にどう活かすかは、これから考えればいいのです。

冬休みに何ができたか、何ができなかったかで、自分の価値が決まるわけではありません。
休みはあくまで休みであり、そこでの過ごし方は、長い学校生活の中の一部に過ぎないのです。

焦りやダラダラを完全になくすことはできないかもしれませんが、それらとの付き合い方を少し変えるだけで、冬休みの過ごし方は楽になります。

完璧を目指さず、自分に合ったペースで、少しずつ進んでいきましょう。

まとめ

冬休みは短く、寒さや日照時間の少なさ、年末年始の予定などが重なって、ダラダラしてしまいやすい時期です。
それと同時に「何かしなければ」という焦りも生まれやすく、この二つが同時に存在することで苦しくなります。
しかし、この状態は意志の弱さではなく、冬という季節や冬休みの特性から生まれる自然な反応です。
自分を責める必要はありません。

冬休みを後悔せずに過ごすために大切なのは、完璧を目指さないことです。
全てをやろうとするのではなく、

  • 優先順位をつけて減らしていくこと。
  • 達成できたかどうかで自分を評価するのではなく、少しでも動けたことや得たものに目を向けること。

目標は途中で変えてもいいし、立てなくてもかまいません。
自分が楽になる方法を選ぶことが、結果的に冬休みを有意義に過ごすことにつながります。

冬休みが終わったとき、できなかったことばかりが目につくかもしれません。
しかし、新学期はここから立て直せる場所であり、冬休みでの経験は次の休みに活かせる学びでもあります。
冬休みの過ごし方に正解はなく、自分なりに過ごした時間を、そのまま受け入れることから次が始まります。
焦りやダラダラと完全に無縁になることは難しくても、それらとの付き合い方を少し変えるだけで、気持ちは楽になりますよ。

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